この本の存在も、エハン塾の「ニュースの見方紹介:アイスランド経済崩壊の裏と表 」
を見たからなのだが、動画で彼はニュースがいかに偏っているかを、いつものように述べてから「アイスランド」と言う国で起きた出来事について述べ始めた。
2008年「リーマンショック」が世界を襲い、その最初に波を被ったのがアイスランドであった。
アイスランドは国が破産し、それに対して国民が立ち上がった・・・・
彼は当時日本でも「反原発」のデモが行われ、その良き見本としてアイスランドに取材に出かけたと言う。
彼は日本の出版社に企画を売り込み、事前の取材費を得て、そしてインターネットを通じ、アイスランドの関係者に取材のメールを入れてあったにもかかわらず、現地についても誰一人メールの返事もなく、取材に応じてくれなかったらしい・・・
彼曰く、アイスランド人は日本人以上に島国根性で、仲間意識が強く、インターネットがほぼ100%普及していたにもかかわらず、自分たちから外に情報を出そうとしない国民性であることを、現地で知ることになる。
ただそんな中でも、知人を通じある人を紹介され、またその人から次の人を紹介されるような形で、次々と取材はできたのだが、ネットで得た情報では、アイスランド人は政府に対して「無血クーデター」を成功させ、責任者を首にしたり、逮捕させたりして、良き日本の市民活動の見本となると思い、現地に飛んだが、取材に応じてくれたそのクーデターの関係者は、決して成功したとは言えないと言う。
どうも、その関係者たちは、確かに一時は責任者を首にしたり逮捕させたりしたが、時間が経つと結局は彼らは元のポストに戻り始めているし、また自分たちが国会に送った4人の活動家も、国会の建物に入ったとたんに、その彼らも変わり始め、結局は今までの議員と同じ行動をとりだしたと言う。
この本は、先ほど出てきた「サムシンググレート」に書かれていた様に、Amazonで「祈り」をキーワードにして購入したもう一つの本である。
鈴木秀子さんは、エニアグラムを日本に最初に紹介した人らしく、その関係で「死にゆく者からの言葉」を同時に買ったのだが、後者は確かに「シスター」と言う立場の人が、死を前にした人と接し、そこから何を考え、何を得たのかを綴ったものであり、読んでいて何度も涙した。
そんな経験で、彼女の本を選んだのだが、彼女もまた多くの著書がある。
ではなぜこの本を選んだのかということなのだが、副題として「沈黙の行、神秘体験、そして超自然の力」と書かれているが、その中でも特に「沈黙の行」について知りたいと思った。
それはたぶんエハン・デラヴィ氏の何かの著書の中だったと思うが、海外の知人が子供の頃に夏休みになると「沈黙の館」とでもいうのだろうか?
40日間だったかな?のあいだ、話をしてはいけないと言う修行に毎年参加したらしい。
そしてやっと3年目にして、それを遂行でき、その遂行した仲間と、教師がその晩一緒に食事をした。
すると、その食事中ずっと、コミュニケーションが盛んに行われたとの事。
ただし、彼らは一言も言葉を発していなかったと言う。
つまり、沈黙を貫くことで、言葉ではなく、もっと深いところでコミュニケーション能力が付くらしい・・・
そんな話があったので、私はそれについてもう少し知りたいと思い、この本を選んだ。
まだ半分ほどしか読んでいないのだが、付箋をずいぶんつけたので、その部分について記す。
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臨死体験をしてお坊さんと会ったころは、大学の学園紛争も収束して、旧態然とした制度は刷新され、再び構内は落ち着きを取り戻していました。
そのような状況の中で、私は大学で教えながら、研究を続け、論文を書き、学会で発表し、と言う穏やかな日常生活を送っていました。
けれども一方で、臨死体験という思いがけない出来事に遭遇してから、私は何か、目に見える世界のみが現実ではないと言う気持ちを強く持つようになっていました。
目に見えない神というのは、この世の日常生活のあらゆる些細な出来事を通して働きかけている。
どうしてこんなひどいことが起こるのかと、嘆くような出来事にさえも、神の愛の配慮がある。
つらいことや厭なことが起こるのも、現実には多くの場合、自分の選択の結果、惹き起こしているのに、その中にも、私たちにもっともいい方向に生き方を向けるように促す神の愛がある。
このようなことをひしひしと実感するようになりました。
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何事もそうだが、物事は「自分の受け取り方」次第で、それを「糧」にもできれば「毒」にも変わる。
著者はそのあたりは、シスターと言う厳しい道を選び、自分を甘やかすことなく、「神」という存在にフォーカスを合わせ続けた人だから、ここまでの事がわかる人だと思う。
逆にレビューで、クリスチャンにしか理解できない神の存在に逃げないでほしいと書いた人は、それを自分の糧にできなかった哀れな人だと思う。
どうもこの鈴木秀子さんは私より20歳ほど年上の人の様であるが、ご存命なのだろうか・・・・
ネットで検索すると「シスター鈴木秀子の祈り」と言うブログを見つけた。
ただ最近のものでも2年半ほど前に書かれたものなのだが・・・
うちのサイトの統計情報を取り出して、1週間が過ぎた。
最初は40弱、次が60弱、そして80弱と一直線で伸びたが、しかしその後また裏返したように50強、40強と山形になり、そして一気に112といきなり伸びたあと、また少しづつ落ちてはいるが、しかし全体的にアップしている。
うれしいのは、仕事のページも消えた文字や位牌の復元は毎日アクセスがあり、ブログの書き込みもずいぶん昔のものが検索され見られたいたり、今日などやっと当日書いたものがfacebookからのリンク数より多く複数の人が見てくれたこと。
やっと私の真意を解ってくれる人々と繋がり始めたと感じる・・・・
(資)文化財復元センター おおくま
後半は、また彼女の癒しの力と死にゆく人の話から始まる。
この本が出版されたのは1995年らしい。
そして先日読んだ「死にゆく者からの言葉」が出たのが1993年との事。
著者の講演が終わった後、一人の女性が訪ねてきた。
その彼女は52歳でご主人を癌で亡くされたとの事。
当時55歳のご主人は実業家で、事業は順風満帆で、立派な邸宅に住み裕福な暮らしだった。
ところが精密検査で、余命1~3か月と診断された。
しかしご主人は自覚がなく健康だと思っていた。
彼女はそれを知り、残りの人生の「思いでアルバム作り」を思いつき、ご主人に癌であることを告げ、会社は長男に任せ二人で3週間のヨーロッパツァーに旅立った。
最初ご主人は死を受け入れなかったが、徐々に気持ちも変わり「生まれ変わったら、もう一度結婚したい」彼女に告げられるまでになり、そして2か月後に天国に旅立った。
それから彼女は自分の人生を見直し、立派な邸宅と豪華な家具は手放し、季節ごとに分けた衣服の入る4つの大きなトランクだけを持ち、質素なマンションに引っ越し、そしてボランティア活動に専念しているとの事。
人は死を前にすると、欲を捨て、残りの人生を悔いが残らないように生きる。
この本には「死にゆく者からの言葉」を読んだ人と、筆者のかかわりの話がいくつか出てくる。
阪神大震災の時、西宮に住む看護婦は、自分の自宅から勤め先の病院へすぐに駆けつけるのだが、しかし家を出た途端に数人の被災者と出会うが、自分一人では連れて歩けない。
そこで、助けを読んでくると言って、一人で病院へ向かった。