2014年9月
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「明晰夢」または「覚醒夢」

私は時々、とてもリアルな夢を見る。
 
随分昔の話だが、知人と夢の話をしたとき、多くの人は「白黒」だという。
 
いゃ、私は当時写真をやっていたし、カラープリントを仕事で焼いていた時期もあり、結構モノクロにもカラーにもうるさいのだが、そのとき私は「真っ赤な夕焼け」の夢を見たと話した。
で、確かにその夢の中で、それが赤であることを「確認」している自分が居た・・・・
 
あるいは当時、時々なぜか空を飛んでいて、急に落ちる夢を見ることもあったが、その時もその落ちている感覚をずいぶんリアルに感じた。
 
それがいつの間にか、色を確認している自分の存在が、いつの間にか、夢のストーリーが何故か夢の中で「予測」した通りに進むことを発見した。
 
もう1年ほど前の話であるが、ある「古神道」の体験会に参加して帰った夜、夢の中でなにか長い廊下のようなところを歩いていたのだが、奥の部屋の襖をあけると、布団に誰かが寝ている・・・
 
近づいてその顔を見ると、なんともうひとりの自分がそこに寝ていた。
 
それを見ているのが自分自身なのだから、当然寝ている私は「偽物」のはず・・・・
 
そう思い、その寝ている偽物をたたき起こし、思いっきり顔を叩いた。
 
すると、確かに自分の手に「痛み」を感じた。
つまり寝ているもう一人の私は幻ではなく、肉体をもっていた。
 
結構そういう夢の経験が多いのだが、それを明晰夢とか覚醒夢と呼ぶらしい・・・
 
その特徴は、色にしろ、痛みにしろ、起きている世界以上にリアルに感じるのである。
 
昔、絵を描いていたのだが「スーパーリアリズム」といわれるジャンルがあったが、まさにそんな感じがする。
 
 
また、私はどういうわけか、自分の頭の中に「幽体離脱」した様な記憶を持つ。
 
いつ、どうして、そしてそれが事実なのかも全く記憶がないのだが、例えば部屋の中の天井付近に私の「意識」が浮遊しており、その天井付近の視線で、下に居るもう一人の自分を「覚めた目」で、じっと見ている。
 
そんな経験を何度か味わったような気がする・・・・
 
 
で、それは特殊な夢だと思っていたら、最近いろいろとスピリチュアル系の本を読んだりすると、「この世は幻である」という記述を多く目にする。
 
それが精神世界だけの話ではなく、最近読んだ「プルーフ・オブ・ヘブン」の著者である脳神経外科医も、自分が臨死体験をしてみた世界は「現実の世界以上にリアル」だと感じたという。
 
また最先端の科学者であるロバート・ランザ教授も、死後の世界はありうると言う。
 
そのあたりを考えると、スーパーリアルな夢というのは実は臨死体験などで訪れる世界となにか関わりがあるのではないだろうか?
 
つまり、この手の考え方で行くと、我々の物質世界そのものが、その本当の世界の投影にすぎないという。
幻だとか影だとか言われるが、やはり特徴は本当の世界よりクォリティが落ちるわけで、我々が五感で感じている世界は実のその幻に過ぎないからこそ、もとの世界はそれ以上にリアルに感じるのだということに、気が付いた。
 
(資)文化財復元センター  おおくま

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