復元画像とは
さて、今までは主に撮影技術について説明しましたが、撮影に関してはほとんど「アナログ撮影」の技術が応用できます。しかし、撮影画像だけでは、真に「復元」したとは言えません。
つまり特殊な状況下での画像であり、白黒画像であったり、専門知識を持ったヒトにしか「違い」が判らなかったりします。もう一度「復元」と言う言葉の定義を思い出してください。
復元とは「元に戻す」と言う意味があります。
つまり「本来の姿」を再現出来てこそ、「復元」と言うことになり、それはカラー画像として当時の姿を甦らせたものであり、一般のどなたが見ても、ちゃんと当時の姿として「見える」形にすることだと、わたしはこだわりを持っています。
そのためには、それらのアナログ撮影技術で「得られた情報」を、コンピューター上で「合成」したり、画像処理により、撮影画像を違う形に変化させる必要があります。
つまり、最終的な復元は、デジタルの時代だから可能となった技術だと思っております。ただし、デジタルはまだ始まったばかりで、発展途上にあります。
特にこの「デジタル復元」と言う技術は、試行錯誤を繰り返す中から「改善」されていきます。ですから、最初から完璧なものを期待されるより、今まで不可能と思われたものが、徐々に可能になっていると思ってください。
どんな技術も最初から完成されたものはなく、たゆまない努力を繰り返し発展していきます。