序−文化財への思い                                                  

枚方市 
引札のデジタルアーカイブとレプリカ展示

目標額  80万円

(1)取り組む理由と背景

2005年の夏に当NPOを設立し、初めてのプロジェクトとして、地元「鍵屋資料館」の黒ずんで見えにくくなった欄間絵4面の復元を行い、そしてその復元結果をマスコミで発表し、また「鍵屋資料館」の別棟「蔵ギャラリー」で2005年11/23〜12・12日まで展示したところ、約1千人の入場者を記録し、反響を呼びました。

この資料館には、東海道の56番目の宿場である「枚方宿」の貴重な記録が多く残されていますが、その中でも明治時代の地元商店などの「引札」のコレクションが約100点ほどあり、貴重な資料となっています。しかしながら引き札は、浮世絵と同じく変色の恐れがあるので、一般公開はひかえられていますが、このコレクションは、地元住民及び歴史愛好家にとって、是非とも公開展示してもらいたいもののひとつであります。

 

 

 

 

枚方市所蔵・画像の無断使用禁止

すでに2005年の秋に、その一部の37点は、当NPOの手によりデジタルアーカイブ化が行われ、レプリカの制作もなされていますが、市の予算の都合により、残り63点のデジタルアーカイブ化とレプリカの制作がストップしたままとなっています。

「デジタルアーカイブ」とは、1995年「G7・世界情報インフラ関係閣僚会議」の合意により、日本においても「デジタルアーカイブ構想」が打ち出され、各省庁の指導の下に「文化遺産の保存及び活用」に向けて、デジタル技術の積極的導入が促された。しかし国や都道府県レベルでは研究され、一部導入されたものの、「市」レベルでのデジタルアーカイブはほとんど進んでいないのが実情である。しかし当枚方市には残すべき貴重な文化財が、多く存在しています。 

(2)プロジェクトの目的

1.デジタルアーカイブの推進

「デジタルアーカイブ」は、一度だけ「高品位のデジタルデーター」として取り込み、以後は目的別での再撮影を禁じ、印刷物やネットでの公開等は、そのデジタルデーターを活用することにより、人類にとって貴重な遺産である文化財の劣化を、「最小限」にとどめようとするものであり、文化財保護の立場として推進すべきものであります。

さらに、文化財は公開されて始めて意味を持ちますが、しかし公開することにより劣化が加速する懸念もあり、「保護」と「公開」の両立は非常に難しい問題であり、その両立の実現と観光資源としての「活用」等を考え、近い将来の文化財のデジタルアーカイブ事業は避けては通れない状況となっています。

 2.デジタルアーカイブの活用

今回の引札に関しても、すでに約100点の中の37枚はデジタルアーカイブを済ませていますが、残り63点のコレクションの早期デジタルアーカイブをすすめ、その一つの活用例としての「レプリカ」による公開展示を実現します。なお額縁に関しては資料館所有のものがあり、それを活用します。

さらに、市の施設内のパソコン端末や、インターネットでの「文化財のデーターベース化」の実現に向けて研究する。

(3)達成したい目標

1.地元の歴史資料として貴重な「引札」を、デジタルアーカイブ化することにより、長く後世に伝えます。

2.文化財のデジタルアーカイブ事業の必要性を、行政サイドへ理解を促し、今後の「文化財全体」と、「市史編纂資料」のデジタルアーカイブの為の「実現」の足がかりとします。

3.活用の一つの例として、「レプリカ」を展示することにより、市民及び多くの観光客に、文化財の大切さを訴えます。

(4)実施内容

・デジタルアーカイブ化

 データの取り込みを研究会で行い、データを保存、印刷に適した形に加工。データの保存を行い、教育委員会、資料館など関連団体に配布する。

・展示(活用例)

データ化した画像からレプリカ印刷を行う。額装する。展示を行う。

  ・広報

デジタルアーカイブ化・展示公開の詳細を広報する。チラシ制作、配布、郵送のほか、プレスリリースとして、新聞社や市の広報課へ発信する。

・まとめ

今回の事業をまとめ、市内の文化財デジタルアーカイブ化についての企画書を制作する。

※備考

引札とは江戸時代に新たに登場した広告媒体で、商家が商品や新装開店、安売りなどの宣伝をするために 配布した印刷物。
 報条(ほうじょう)・配札(はいさつ)などとも呼ばれ、一般に江戸では引札(ひきふだ)、上方では(ちらし)と称された。
なお、一説によると枚方で引き札を発行していたのは、当時64店ほどあり、業種としては29種にのぼり、その中の何件かは、現在もその場で営業を続けられているとのこと。


実施予算

デジタルアーカイブ化   24万円

レプリカ印刷        12万円

展示用額装費       16万円

展示作業           5万円

広報・運営・諸経費    23万円


  合計            80万円




    ●資金援助

NPOが市民活動として行う事業別に、金額の多少は問いませんので、ホームページ上の受付フォームにご記入頂き、送信ください。
送金方法は「郵便振替」「現金書留」「銀行振り込み」あるいは持参いただいても結構です。
領収書のご入用の方はお申し付けください。
ただし、現時点では「認定NPO」では有りませんので、個人としての寄付金控除の対象には申し訳ありませんがなりません。
今後は認定を受けるよう努力いたします。

備考

この活動は当NPOが、NPO事業として行うもので、募金活動は教育委員会が行うものではありません。また、平成20年1月に予定されている、鍵屋資料館企画の展示とは別の活動です。



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