斜光撮影
これに関してはごく一部の方しかご存じないと思いますが、これも鑑定写真や美術品の修復現場では昔から使われていた技術です。
平面上に描かれた絵であっても、実は絵の具の盛り上がりや、場合によっては絵の具の浮きが有ったり、あるいは紙にボールペンなどの硬い筆で書かれたものには、必ずと言っていいほど凸凹が存在します。
それらは一般的には、撮影のために正面気味から「均等」に光を当てた状況では確認できませんが、しかし、片方の斜めから光を当てることにより、表面の微妙な凸凹であっても写真に写ることがあります。
カラー画像 | 斜光撮影画像 |
その微妙な凸凹も、復元には「筆跡」としての情報として貴重なものです。