文化財ってなに?
皆さんにとって文化財って何でしょう?まず、文化庁のホームページには
文化財は、我が国の長い歴史の中で生まれ、育まれ、今日の世代に守り伝えられてきた貴重な国民的財産です。これは、我が国の歴史、文化等の正しい理解のために欠くことのできないものであると同時に、将来の文化の向上発展の基礎をなすものです。
と書かれていますし、ネット上のフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると
文化財(ぶんかざい)は、人類の文化、歴史、学術などの見地から価値をもち、保存を要する有形・無形の遺産全般を指す用語である。一般には、国または地方公共団体の指定文化財を指すことが多いが、未指定の文化財のなかにも貴重なものは多数ある。
とも書かれているように、広義的には「文化的価値を有する財産」であり、狭義的には「指定文化財」を指しているものと思われます。特に専門家の間では「指定文化財」を指すことが多いようです。
では次に「文化」とは何か?という疑問がわき、またネット上の辞書によると
人間の生活様式の全体」とか「人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。(大辞泉)
と書かれていますが、類似語として「文明」と言う言葉があります。
人知が進んで世の中が開け、精神的、物質的に生活が豊かになった状態。特に、宗教・道徳・学問・芸術などの精神的な文化に対して、技術・機械の発達や社会制度の整備などによる経済的・物質的文化をさす。(大辞泉)
つまり、文化とは主に「精神的」なもので、文明とは「物質的」な面を意味するようです。
すると「文化財」とは、「精神的な価値を有した財産」と言い換えることが出来ると思います。ただし、財産とは「物質」とは限らないようです。