拡大撮影
どんなに目の良いヒトであっても、人間の目の解像度には限度があります。一般的に「マクロ撮影」と呼ばれていますが、拡大撮影をすることにより、肉眼では気がつかない情報が画像として確認できることが多く有ります。
この画像による文化財復元においては、実はもっとも効果のある方法だと言えます。
顕微鏡を覗くように、パソコンのモニター上の画像を拡大していくと、いろいろと情報が見えてきます。「筆跡」などは特に「微妙な差」として写っていることがあるのですが、しかしその違いはなかなか一般のヒトには判別できないものです。
また確認できたとしても、それを情報として抜き出すのは、非常に困難です。
現状画像 |
拡大画像 |
復元画像 |
わたしが「職人技」と言うのはこういう部分で、何度も何度も経験を積まないと、違いは解かりません。理屈として頭では理解できているつもりでも、いざ目の前にするとそう簡単ではありません。