文化財保護は義務である。
わたしは、文化財保護は行政が率先して行う義務があると思っております。しかし行政が行う文化財保護は、現状においてほとんどの場合ピラミッドの頂点である「指定文化財」に限られています。
しかも新しい調査のための予算も無いと常に言われます。
でも、本当に価値のある文化財は、その他の部分にも多く存在します。ですが、その部分に今の時点では、国は補助を行っておりません。地方自治団体は、それぞれの条例に従い補助を行いますが、ごく一部の団体で指定外文化財に対しても、予算を使っているところはあります。
しかし、実は文化財あるいは文化を後世へ伝える事は、行政に限らず文化を生み出した我々みんなの義務でもあります。だとすれば、大切な「精神性の記録」としての文化財を守るのは、貴方でもあり、私でも有ります。