この作品、たぶん3度目だと思う。
同題の書物が、1965年に「九州文学」に連載開始され、1967年に講談社から出版され、夫婦そろって「第一回吉川英治文学賞」を受賞したとのこと。
そして映画化は2008年されたと言う。
映画化そのものは、まだ新しいのだが、この主人公の奥さんの役を吉永小百合がやっているのだが、役どころが30代前半から50代までとなっているが、さすがに日本を代表する女優だけあって、実に綺麗であった。
また、劇中で「卑弥呼」の姿としても登場するが、とても魅力的な卑弥呼となっていた。
物語は、全盲の主人公が島原鉄道の社長で、アマチュア考古学の先生なのだが、経営もワンマンで、家庭でも亭主関白として描かれているが、しかし実はとても「情」の深い男で、会社を首にした秘書を、銀行へ再就職させたり、元社員たちとも、口では対立していても、実はちゃんと裏では心配していたり、また金に無頓着で、社長時代にも支払いが滞っていたりするのだが、知人の銀行の頭取が彼の人柄を知っており、金の融通を付けてくれたり、何より吉永小百合の演じる後妻がそんなわがままな男に、ちゃんと付き従い、彼を成功させる・・・
二人三脚の夫婦の見本のような二人の姿、そして彼の葬儀に町中の人が押し寄せる。
後妻は「なき亭主に変わり、ご迷惑をかけたことをお詫びします」とあいさつをするのだが、そこに前妻が現れ、「このオトコに線香をあげに来たのではなく、貴女に頭を下げに来た」と、土下座をする。
邪馬台国と言えば、私が生まれた福岡の「甘木」も、以前に初めて知ったが邪馬台国の候補地の一つだと言う。
そんな関わりもあり、また「画像による文化財復元」という仕事の関係もあり、邪馬台国にはとても興味がある。
(資)文化財復元センター おおくま