続けてみた2本目だが、2004年のスウェーデン映画だと言う。
元々テレビでしか映画を見ることがないが、スウェーデンの映画なんて記憶にない。
主人公は天才指揮者なのだが、例にもれず、子供の頃ずいぶんといじめられ、故郷を去ったと言う。
その後大きく成功し、有名な指揮者となるが、打ち込むあまり、心臓発作をお越し、現役をリタイヤし、田舎暮らしを始めた。
その彼が選んだ田舎とは、実はいじめられて去った「故郷」であったが、彼の身内は母親だけだったが、すでに事故で亡くなり独りきりとなって、故郷に戻った。
彼は廃校になった小学校を買い取り、そこで生活するのだが、音楽家となった時、名前を変えているので、地元では彼のことを誰も知らない。
彼は音楽活動をやめて、ただ「聴く」ために田舎に帰ったが、結局地元の教会のアマチュアコーラス隊の指導をすることとなった。
コーラス隊と言っても、本当の素人ばかりの地元の人なのだが、コーラスの指導よりももっと基礎的なトレーニングから始め、最初はみんな戸惑うが、いずれ男も女も彼を慕うようになる。
2006年のドイツ映画らしい・・・・
ピアノ教師として刑務所を訪れた初老の女性教師が、獄中の天才的な受刑者を指導し、コンクールを受けさせる・・・
その受刑者は殺人の罪で服役している若い女だが、子供の頃に音楽の才能を認め引き取った養父に育てられるが、いずれぐれて悪い仲間と付き合う。
その一人に彼が居て、本当は彼が親を殺害したが、その罪をかぶり服役していた。
ただ、養父に育てられ愛を知らない受刑者は、何度も刑務所で暴力沙汰をお越し、目をつけられ、看守や受刑者からも執拗に嫌がらせをされ、ピアノのレッスンを邪魔される。
その初老の教師は、ドイツだからナチスに恋人を殺されていたが、恋人と言っても彼女はレズだった・・・・
2007年のアメリカ映画らしい・・・・
主人公は一組の親子ということになるのだが、どちらかというと、その子供がメインとなっている。
前途有望な女性チェリストと、ライブバンドのボーカルの男・・・
一夜を共にするが、彼女の父親は彼女を一流の音楽家にするために、その男との仲を裂く。
一度会ったっきりだが、彼女は身ごもるが、交通事故で目覚めると「赤ちゃんは死んだ」と父親から告げられ、いずれ彼女も演奏から遠ざかる。
相手の男も彼女のことを忘れられず、歌に身が入らず、音楽を止める。
実はその時の赤ちゃんは生まれていて、父親が彼女に内緒で施設に預けていたと、11年後死を前にして彼女に話す。
彼女は必死に我が子を施設に探しに行くが・・・・
その主人公の息子は、施設でいじめられ、施設を抜け出していた。
彼は両親から授かった音楽の才能が、路上演奏で花開くが、目を付けた親方が離そうとしない。
さらに続けて音楽映画をもう一本・・・・
2009年のフランス映画らしい・・・・
ところが物語の始まりは、ロシア・・・・
ロシアの劇場の清掃員のさえない男が主人公なのだが、実は彼、ブレジネフの時代まで、ボリショイ交響楽団で主席を務めた指揮者だった。
ところがユダヤ人を排斥する時期に、ユダヤ人の楽団員をカバイ、仕事を追われた。
それから30年・・・・
彼が清掃中に、ボリショイ劇団に届いたFAXを見た。
そこにはオーケストラの出演依頼がパリから有った。
そのFAXをみて、主人公は、昔の楽団員を集め、成りすましでパリへ向かう。
仲介役に、当時ボリショイのマネージャーをしていて人を担ぎ出し、条件交渉を指せ、曲目はチャイコフスキー、ソリストはパリ在住の若手バイオニストを指名する。
私は若いころに、「黒いオルフェ」と言う映画の主題曲だろうと思われる曲が好きで、名前は忘れたが女性歌手のレコードをもっていた。
その映画だと思っていたのだが、この作品、どうも別のものらしい・・・
これは1950年のフランスのジャンコクトーの作品らしい。
ネットで調べると、これとは別に、「黒いオルフェ」と言う作品が1959年に公開されていて、こちらはフランス・ブラジル・イタリアの合作らしい・・・・
たぶん私が知っている曲は、こちらの映画で使われたものだと思う。
でも、このジャンコクトーの「オルフェ」も当時、賞を取っているらしいが、ストーリーはオルフェと言う詩人が、女王と呼ばれる死神と出会い、そしてその詩人の奥さんは事故死するのだが、オルフェは鏡を通って黄泉の国へ奥さんを迎えに行く・・・
そんな話なのだが、この映画の初めの部分に、詩人のオルフェは「詩人のカフェ」のオーナーから「君の欠点は、すべてを知ろうとすること・・・」と言われるシーンがあり、これを見た瞬間、私は「はっ!!」となった・・・・・