1999年の中国映画である。
この映画、数年前に夜中にテレビで見ているのだが、その時は映画だとは知らず、「ドキュメンタリー」だと思っていた。
私はもう一本、好きな中国映画がある。
どちらも、中国の田舎の風景とそこに生きる人々を描いたものだが、この映画は1980年代の湖南省の山岳地帯が舞台となっているらしい・・・・
人里離れた村々に、三日がかりで郵便物を配達する父親の跡を継ぐ息子と、その父親が最後の配達を親子で行う工程を描いたものだが、山岳地帯の美しい風景と、そこに暮らす人々との交流と、父親と息子の親子愛を描いている。
私は以前にも話したが、10年近く前に四川省の成都の大学で日本語を教えていた女性を招聘したことがある。
彼女は美人で、歌が上手いらしく、よく大学の文化祭などでステージに立たされたと言う。
小さいころから、歌手になることが夢だったらしいが、中国ではどういうわけか?身長制限が有るらしく、それをクリアできなかったと言う。
彼女が日本に来るときに、お土産として、中国音楽のCDをもらっていた。
1962年のモノクロの映画である。
私が1953年生まれだから、9歳の時の映画だが、確か小学生の頃、学校の講堂で上映されたように思う。
以後、数回見ているのだが、小学生の頃も、多分若かった頃も、この映画の意味が全く理解できていなかった。
数年くらい前に見た頃、やっとどんな話なのかが解った。
そして、私の動画「スピュリチュアルから見た画像による文化財復元-4「雪舟の龍」」にも出てくるが、私よりも10歳年上の在日の人が、「雪舟の龍」と言う小説を書いたらしい・・・
その時思ったのは「「キューポラのある街」の時代の人なんだなぁ・・・・と。
つまり、ちょうど差別意識が強かった時代に生きた「在日」の人が、なぜ日本の文化の代表である「雪舟」について調べ、小説まで書いたのか?
この作品、藤沢修平の小説らしい・・・
最近特にYouTubeなどで映画を見てきたが、いくつかの時代劇も彼の作品で、彼の作品は東北の下級武士と、剣術を扱ったものが、私は好きである。
この主人公は武士の娘で、剣術の腕が並外れているが、とても美人である。
その役を北川景子が演じているが、剣術の腕はさほど冴えていないが、しかしその顔の美しさは、現在の女優の中でピカイチだと思う。
美しいと言うより、整っていると言うべきなのだが、あの目、そしてあの唇は男をくぎ付けにする。
何本か彼女の映画を見ているが、演技もへたくそでもなく、ここまで美形な人も少ない。
ソフィアローレンのあの「ひまわり」である。
若い時からなんどかテレビで見ているのだが、本当の良さが解るようになったのは、自分が離婚してからである。
ソフィアローレンとマルチャロマストロヤンニの共演の、美しくも悲しい別れの映画だが、やはりあのひまわり畑のシーンや、ロシアまで亭主を探しに行き、やっと探し当てたのに、亭主には新しい女房と子供がいた・・・・
やっと巡り合ったのに、駅での再会時に、その悲しさに耐えかね、発作的に汽車に飛び乗るシーン・・・・
本当に大人にしかわからない哀しい女心が、ソフィアローレンのあの大作りでとても美しい顔ににじみ出ている。
そしてイタリアでの再会・・・・互いに家庭があり、戻るにもどれない二人の悲しい別れのシーン・・・・
ホントに、大人にしかわからない、悲しい別れだと思う。
さて、話は変わって、私は若いころにはソフィアローレンの顔が嫌いだった。
なんかけばけばしくて、グロテスクに思えた。
しかし歳をとるにつれ、特にこの「ひまわり」の彼女の顔は、「ローマの休日」のオ-ドリーヘップバーンと対極をなす、美の極致であると思うようになった。
4本ほど続けて、音楽をテーマにした物語を見た。
この映画2000年のアメリカ映画だと言う。
ジュリアード音楽院に通ったことのある路上生活者と、それを記事にする新聞記者の話である。
ジュリアードと言えば、音楽映画にはよく出てくる、名門らしい・・・・
4本の中に、もう一人、若くしてジュリアードに通う話が有るくらい。
で、どうも実話らしい・・・
実際にそういう人がいたらしい・・・・・
彼はジュリアードを1年で退学しているが、どうも耳元で人の話し声が聞こえるようになり、音楽に没頭できなくなり、学校を去っている。
先日「人の痛みが解るようになりました」と言う人の話をした。
何やら、人は人生経験で、そうなるらしい・・・・
でも、それは思い込みにすぎず、人の痛みと快感は紙一重。
人によって感じ方も違うし、ましては苦痛も限界を超えると「快感」になる。
俗に「はまる」ということかな・・・