2005年の作品らしい・・・
タイトルの「メゾン・ド・ヒミコ」というから、どこかのマンションか何かが舞台たと思うと、実はそこは「ゲイの為の老人ホーム」の名前らしい・・・
主人公は柴咲コウが演じているが、最初は全然気が付かなかったくらい、ダサい事務員服姿で出てくるし、目つきのきついイモもぇちゃんとして登場する。
主人公は多額の借金を抱えているが、それは死んだ母親の入院費の借金だった。
実は父親は、彼女が子供の頃に突然家を出た。
実は「卑弥呼」と言うゲイバーの2代目の主人となっていたが、ガンを宣告され店を閉じ、この「メゾン・ド・ヒミコ」を作っていたが、ある日、彼女の元に、父親の愛人と言う男から、その老人ホームでのアルバイトを頼まれた。
報酬につられ、憎んでいるゲイの父親やホームの入居者と接するうちに、彼女も少しずつ彼らに対する理解を深めていく。
私には縁のない話なのだが、やはりそういう人は居るらしく、私も時々その手の男がミクシィのプロフィールを覗いていたりする。
ちょっと異様なテーマを扱った作品なのだが、なにか「脱力感」を感じながら見ることになる。
そのメンバーは確かにゲイではあるが・・・
2005年の作品らしい。
主人公の女を演じるのが「寺島しのぶ」なのだが、35歳の独身で、一流の大学を出て、一流企業の総合職のキャリヤウーマンだったが、両親が亡くなったり、元彼もサリン事件で亡くし、うつ病で入退院を繰り返したあげく、会社を辞め、自分の好きなことをする生活を始める。
生活費は、両親の保険金なのだが、両親は阪神大震災で亡くなったと人には言うが、実は単なる火事で死んだらしい・・・
元彼が地下鉄サリン事件で亡くなったとか、友達がニューヨーク転勤で同時多発テロで亡くなったりして、全てを失うが、それを受け入れた「やわらかい」生活をしているが、蒲田に越してきたが、昔の学生時代の男友達を部屋に誘うが、EDだったり・・・・
ネットで知り合った中年男性と「痴漢ごっこ」をしたり・・・
なんか、観ているとこちらもどんどん力が抜けてくる。
最後には、処女消失相手のいとこが訪ねてきて、うつ状態の彼女を看病し、帰っていくが、そのいとこの後を追って田舎へ行こうとしたら、いとこが事故死したと言う電話が入る。
本当に何もかも失ってしまうのだが、彼女はそれをしかたがないと受け入れている。
このドラマ、以前にテレビで見て、感動のあまり、何度も涙がこぼれた記憶がある。
今回「ネット配信」で見たのだが、分類が「テレビ」ではなく「映画」の中に入っていたから、テレビとは別に「映画版」が有るのかなと思ったが、画面内に「TBSオンデマンド」と有ったから、テレビ版なんだろう・・・・・
主人公は耳が聞こえないが、子供の頃から母親から厳しく育てられ、習字も習わされていた「実在」のホステスである。
彼女は出身地の青森のクラブでデビューするが、親の反対を押し切り、「銀座」で一番のホステスとなったと言う。
母親は小さい時から彼女に「何でもいいから、日本一になれ」と、言い聞かせていた。
彼女は高校在学中からいじめられて、素行不良となるが、立ち直りブティックに勤め頑張ったが、店は閉店し、その後地元のクラブのママから救われる。
先日、ネット配信のαビデオに入った。
とはいっても、まだ1か月間の無料期間であるが、その最初に選んだものが「阿弥陀堂だより」だった。
前回も書いたが、この作品、一度テレビで見ている。
なんかゆったりと流れるシーンに癒されたのだが、その時画面を飛び交う小さな虫が邪魔だと思ったが、秋の風景の中で、逆光気味に飛び交うトンボの姿を見て、意識的に入れられていたことに気が付いた。
先日も書いたが、この作品において「あるがままの自然」を余すところなく映し出し、そこにこの主人公の夫婦が、ゆったりとした「時」を過ごし、精神的に病んでいた奥さんが、少しずつ回復していく姿が描かれている。
実は先日、この作品をどうしても見てほしい人に、AmazonからDVDを送った。
その人はボランティアに生きがいを感じている、心優しい人である。
イマドキ、自分のことより、他人の事に一生懸命頑張る、私が学ぶべきものをいっぱい持った人であるが・・・・
しかし、一つだけ勘違いしている面が有る。
それは「自分のこと」を後回しにして、忙しい思いで頑張っているのだが、それは一見すばらしいことのように思える。
私利私欲もなく、他人のために尽くすのは、我々人間の判断基準から言うと、「美徳」とされる。
ところが・・・・
2009年の作品らしい・・・
沖縄の小島が舞台なのだが、そこでユタと呼ばれる神の声を聴くオバァと、二人で暮らす青年がいた。
そのオバァと実際の血の繋がりはないらしいが、青年の母親は青年を置き去りにして、本土の人と「駆け落ち」をしていた。
その子供の頃の心の傷が癒されないまま、大きくなった青年は、島の仲間と本土視察に行き、ある神社に絵馬を残した。
その絵馬には「お嫁に来ないか」と、書き、島の名前と自分の名前を記した。
カフーとは、飼い犬の名前でもあるが、実は方言で「幸せ」をも意味する。
ある日突然、見知らぬ女から手紙が届く。
そこには「絵馬を見ました」そして「お嫁にしてください」と書かれていたが、青年は本気にしなかった。
ところが彼女は実際に島にやってきて、彼の家に居つく。
彼女の名前は「幸」・・・
ものすごく美人であり、島の男どもは彼女を取り囲むのだが、彼は彼女に求婚する勇気が無かった・・・・
彼女には、隠していた過去がある。
以前に不倫をしたこと、そして他にも・・・・・
そのころ、島では観光客誘致のための施設建設の話が有り、青年は反対派なので、建設を計画している会社は、彼を取り込むために「嫁を世話する」作戦を立てる。
その話を知った友達と青年は、その美女がその会社の回し者だと誤解し、彼女を追いだした。
青年はその後、そうではないことをしり、悔やみ、生活が乱れる。
実は彼女は島を去る時に、「大事なあずかりもの」を返すために来たと置手紙をしていた。
そこに書かれていたのは、その青年を島に残し、駆け落ちした男にはその時親戚に預けていた「4歳の娘」がいた。
その娘を、二人で引き取り暮らすのだが、数年でその駆け落ち相手の男はなくなり、その娘と二人暮らしとなる。
青年の母親は、自分が島に残した息子の話を、その娘に話しており、母親はその息子からもらった「プレゼント」のことがずっと気になっていた。
それは島の特殊な樹の枝で作った首飾りなのだが、ユタであるオバァはそれを島の外に持ち出してはならぬと言った。
つまり、持ち出せば何か悪いことが起きると言う。
結局5年前に、その娘を育てた、その青年の母は他界した。
その娘にも身内もなく、不倫相手の子を宿したが、相手から無理やり降ろされた。
それでも彼女はその男が戻ることを待っていたが、結局戻らなかった。
そんな悲しい一人ぼっちのその娘は、ある時、神社で「お嫁に来ないか」と言う絵馬を見つけた。
娘は、それが母親の息子であることに気が付いた。
そして、娘はその青年に、先ほどの手紙を書き、島を訪れた・・・・