昨日、facebookで、いい顔した男を知った。
「福岡 正信」と言うのだが、結構味のある老人で・・・・
革命と言うものは
このわら一本からでもおこせる
このわらは軽くて小さい
だが人びとは
このわらの重さを知らない
このわらの真価を
多くの人が知れば
人間革命がおこり
国家社会を動かす力となる
何やら哲学じみた言葉を言う。
その動画を見たとき、「奇跡のリンゴ」を思い出した。
そこで、急遽この映画をまた見てみようと思った。
奇跡のリンゴの話は、数年前にネットで見かけた。
しかし私は流行モノに興味も無ければ、はっきり言ってリンゴはあまり食べない。
実は逆の興味ある記事を当時見かけた。
それによると、リンゴを無農薬で作った場合でも実は・・・・
リンゴから農薬の成分が検出されたと言う。
それは何故か??
答えは、仮に農薬を与えなかったとしても、その成分は植物に必要なものなので、与えられなかったものは植物は自分で創りだす
と、言うものだった。
だからなおさらそのリンゴには興味を抱かなかった。
ただ、有料のネット配信の映画も、随分見てきたから見るものが無くなった・・・・
それで見たのだが、その時も少しはカンドーした。
だけど今回は別の意味で感動した。
まず最初に、主人公の奥さんが農薬アレルギーなので、農薬を減らすことを考えた。
その時まさに「福岡正信」の著書に出会ったらしい・・・・
最初は減らすだけだった農薬を、今度は無農薬に切り替えようと試行錯誤を始める。
最初の年は始まりは順調だったが、3か月目に害虫が大量発生・・・
次の年から、わさびやショウガや酢などを使い始め、何年もそれらの濃度を変えたり、いろんな組み合わせを試行錯誤で試してはデーターを取りはじめた。
実は私の「画像による文化財復元」も同じであった。
全く前例の無いところから、資料を探し、そして何度もテストを繰り返しながら、現在のレベルにまで高めた。
「無」から「有」を創る作業は、このリンゴと同じで・・・・
誰もやらなかったことに挑戦するのは、最初から答えが出るわけではない。
何度も何度も失敗し、その経験を活かし、またテストをする・・・・
これの繰り返ししか方法はない。
彼は11年目にしてやっと無農薬のリンゴの収穫を迎えた。
その間、随分苦労しているが、しかし自分独りが苦労したのではなく、彼を支えた家族も一緒に苦労をしてきた。
一番感動したのは3人娘の長女が、彼がリンゴを辞めると言った時「やめたらいやや」「なんで今まで私たち、苦労をしてきたの?」と言った。
その男の家族も彼の「夢」を応援して、そして「信じて」苦労をしてきた。
にんげん、独りは弱いもの・・・・
だけど、自分を信じて、自分を支えてくれる人がいれば・・・・
夢に向かって頑張れる
そしていずれ、その夢は現実となる