「山の郵便配達」αビデオ
1999年の中国映画である。
この映画、数年前に夜中にテレビで見ているのだが、その時は映画だとは知らず、「ドキュメンタリー」だと思っていた。
私はもう一本、好きな中国映画がある。
どちらも、中国の田舎の風景とそこに生きる人々を描いたものだが、この映画は1980年代の湖南省の山岳地帯が舞台となっているらしい・・・・
人里離れた村々に、三日がかりで郵便物を配達する父親の跡を継ぐ息子と、その父親が最後の配達を親子で行う工程を描いたものだが、山岳地帯の美しい風景と、そこに暮らす人々との交流と、父親と息子の親子愛を描いている。
私は以前にも話したが、10年近く前に四川省の成都の大学で日本語を教えていた女性を招聘したことがある。
彼女は美人で、歌が上手いらしく、よく大学の文化祭などでステージに立たされたと言う。
小さいころから、歌手になることが夢だったらしいが、中国ではどういうわけか?身長制限が有るらしく、それをクリアできなかったと言う。
彼女が日本に来るときに、お土産として、中国音楽のCDをもらっていた。
実は私も若いころに、「民族音楽」のレコードのシリーズをいくつか買ったりしているので・・・・
それらはさすがに音楽好きな彼女が選んだだけあり、民族音楽やオーケストラ演奏のものやらあるのだが、未だによく聴くが飽きることがないものばかりである。
中国は確かに芸術分野ではすばらしいものを持っている。
音楽もそうだし、水墨画もいいし、映画でもそれらは感じられるものがある。
この映画で父親を演じている俳優の顔は、なにかほかでも見たような気がしていたが、息子を演じている俳優も、やはり何かで見た覚えがある。
ただ最近の中国映画は、派手なアクションや視覚効果に走り、この映画のように見た後もジーンとするものは少ないように思う。
(資)文化財復元センター おおくま