2007年の邦画である。
京都の50年以上続いた映画館を守ってきた、一人の女と二人の男、そして子供のころにそこによく遊びに行っていた一組の夫婦の物語。
そのオリオン座が閉館することになり、昔なじみの客に閉館興業のお知らせが届くところから、物語は始まる。
いうなれば、「ニュー・シネマ・パラダイス」の日本版という感じなのだが、その「ニュー・シネマ・パラダイス」も2つのバリエーションがあり、短いほうはトト少年のかわいらしさが中心だが、長いほうのバージョンは、そのトト少年が大人になり、恋愛をし、その話がメインとなっている。
こちらの物語はどちらかというと、長いほうのバージョンと似ていて、このオリオン座を始めた夫婦と、そこに下住として住み込んだ青年を中心として、話は進む。
その映画館の創始者であり、技師でもある亭主役を宇崎竜童が演じている。
ご存知のように、ダウンタウン・ブギブキバンドのリーダーだったが、実は彼らがまだドサ周りをしていた頃、「京大西部講堂」での大晦日年越しライブに出演していた。
当時私の友達がそのイベントの裏方をしていたので、そのライブを撮っていたのだが、サングラスをかけガラの悪いつなぎを着た連中が、演奏を始めた・・・・
その宇崎の横顔を撮った覚えがある。
彼も多彩な男で、曲も作れば役者もする。
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1993年と少し古いのだが、当時確かにこの作品が話題になり、その題名だけは覚えている。
で、当時疑問に思ったのだが、意味の分からない題名なのだが、この作品、在日コリアンのタクシードライバーとフィリピーナの女の話である。
テーマとされているのは、在日外国人問題なのだが、その主人公のドライバーの務めるタクシー会社には、随分と個性的な従業員がおり、騒動を巻き起 こすのだが、その一人に方向音痴のドライバーがおり、時々会社に「私は今どこにいるのでしょう?」と電話をするが、その最初の時 に、東京タワーと月が空に輝くきれいな場面があり、その時、会社の人は「月はどっちに出ている?」と尋ねる。
そして、「その月に向かってくればいい」と応える場面があり、それがそのまま題名となっているらしい・・・・ » 続きを詳しく読む