2015年1月
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神々の棲家
先日また九州まで遠出をした。
 
いつも宗像大社に参り、それから高千穂へとまわる。
 
阿蘇の裾野を通るのだが、その道沿いに「大隈」と言う地名がある。
 
私が生まれたのは、福岡の甘木なのだが、母親から先祖は黒田武士と聞いていた。
 
その甘木から50キロくらいの場所がその「大隈」と言う地名なのだが、まさに黒田藩で、そこにそれこそ「黒田武士」という酒がある。
 
いつもとんぼ返りをするので、昼間に通ることはたまにしかないが、今回1升瓶ではなく原酒の五合瓶を買った。
 
美味い・・・・
 
さて、宗像から高千穂へは200キロ近いのだが、その通り道でときどき見かける「異様な風景」が有った。
場所は熊本県の「高森町」あたりなのだが、数年前に通って気が付いたのだが、巨木の枯れ木を組み合わせたまるで巨人の遊び場と言うか、ずいぶん昔に「フィールドアスレチック」という自然の中で、丸太を組み合わせて「遊具」をつくり、そこで遊ぶ。
 
最初はそんなものかと思ったのだが、それにしてはちょっと雰囲気が違う。
 
その場へはいつも通るわけではなく、また夕方暗くなってから通ることもあり、気にはなるものの、わざわざ降りて見ることもなかった。
 
しかし、先日たまたまその前を通った。
午後3時ごろだったが、天気はあまりよくなく、少し薄暗い・・・・
 
ちょっと気になり、車を止め、そこへ近づいた。
 
その異様な雰囲気は、とても人の遊び場と言うには程遠い。
 
余りにも大きい・・・・
 
そこでコンパクトデジカメを使い、写真を撮ってきた。
 
その施設、入り口に巨木を組み合わせたアーチが有るのだが、しかし施設の名前を示す「看板」がない・・・
 
どう考えても「有料」の施設ででもない限り、これだけの規模の施設を創るモノ好きはいない。
 
 
 
中に入ると、大きな杉の木の周りに、ステージや通路などを、枯れ木を使い大きな規模で創られているのだが、その異様な雰囲気はスペインのガウディの建築を思い出すような、異様な曲線で、とても人間が創り上げたものとは思えない雰囲気がある。
 
創られてずいぶん経つと見え、また敷地の奥には建築途中で中止された事務所らしき建物はあるものの、その場で「有料」を示すものはほとんど何も残っていない。
 
唯一看板らしきものは1つ、「青汁」と有る。
 
その建築物の中を見て回ったが、巨木の枯れ木で創られ、そして巨石を組み合わせた施設もあり、ここに住むとしたら・・・・
 
まさに「神々」であろうと思われる。
 
 
しかも、撮った写真の中には「オーブ」らしきものが写っているものもあり、もしこの施設を人が創ったとしたら・・・・
 
大型クレーンを使わないと作れないし、費用的には100万や200万で作れるものではなく、個人で建てるログハウスとは規模が違う。
建設費用だけでも1千万はゆうに超えると思うが、しかし施設の囲いもなく、「有料」を示すものもない。
 
 
 
後日、ネットで調べて分かったのだが、近くの農園の社長が、台風の被害で倒れた巨木の払い下げを受けて、それを使ったものらしいが、枯れ木そのものはタダでも、運送費は半端じゃないし、クレーンを使わないと作れないし、巨石やステージの板にしろ、半端なものではない。
 
とにかく、あの規模の大きさは現場に行かないと判らない、とんでもない道楽者の仕業である。
 
(資)文化財復元センター  おおくま
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