また面白い映画を見つけた。
邦画なのだが、半分ほどは翻訳字幕のない英語である。
私はエーゴは全くできないら、そのやり取りは解らないが、雰囲気的には若干伝わるところがある。
金髪の美人が、まったく日本語ができない状態で、東京の汚いラーメン屋の味に見せられ、弟子入りする。
西田敏行演じる頑固おやじにしごかれ、言葉の通じない者同士で、「たましい」のこもった味を伝えようと努力する。
そこにはまさに昔の「徒弟制度」の厳しさがあり、皿洗いはもちろん、汚い便所掃除までさせ、辛抱を叩きこむ。
不似合の金髪美女がその厳しさに耐え、頑固おやじから跡取りとして認められ、アメリカに帰りラーメン店を始める。
ただそれだけの話であるが、そこには言葉の壁を乗り越えた、心のやり取りがある。
真心は、国民性の違いや常識の壁を乗り越え、世界共通であることを見るものに教える。
(資)文化財復元センター おおくま