この本は「易経」で検索したものだが、「タオ心理学」の中にも哲学的要素があると書かれていたのだが、「易経」と言う書物?そのものにはあまりその手の記述がないようで、先日の「易経上・下巻」など、64卦を中心に説明されているようで、それ以外に「解説」として占い方や、卦について書かれているが、何分口語体と言ってもずいぶん昔のもので、とてもわかりにくく、結局筮竹での占い方などはネットで調べたほうが判りやすかった。
さて、こちらの本は「人生哲学」と書かれているくらいだから、そっち方面を重点的に書かれたものと思い、取り寄せた。
この著者「安岡正篤」氏はWikipediaによると「陽明学者」となっており、アマゾンでの著作の検索でもずいぶん出されている。
で、本日昼に到着し、早速読み始めたのだが、この本は講演を本に起こしたものらしく、ページはそこそこあるのだが、口語体で、文字も大きく、文字間も広いので、25年前のものだがとても読みやすい。
ただ、ここでいう「易経」は、どうも筮竹などでの占い以外にも「四柱推命」なども含まれていると言う。
また、陽明学者らしく、漢字の起源なども含めて話をされているのだが、10回の講演の半分はその手の話に費やされているようで、後半が「易」についての話なのだが、前半部分で役に立ったことと言えば、「運命」と「宿命」の違いの話で、「宿命」とは変えられないものだが、しかし「運命」と言っても「立命」と言って、自分で変えられるものがあり、そのために「易」は役立つと言う。