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大事な人からのプレゼントの復元

今年の5月の中ごろに、HPの問い合わせフォームから問い合わせが入った。

お菓子の外表紙のナイロンにマジックで字が書かれているのですが、マジックが消えてきていて全文読めません。
大切な人からの言葉が書いてあるのでどうにかして読みたいのですが、復元可能でしょうか?

どうも文面から見て女性の様である。
大切な人??と書かれていたので、恋人やご主人からのものと思ったのだが、どうもそうではないらしい・・・

なんどかやり取りをしたのだが、まだ若い女性で、子供のころから「おばぁちゃん子」だったらしく、そのおばあちゃんがくれたお菓子を食べ、そしてずっとその袋を手元に取ってあったらしい・・・・

そのおばぁちゃんがくれたお菓子の袋に、マジックで何か書いてあったのだが、それが消えてしまって読めなくなったらしい・・・

いまどき、珍しくおばあちゃん思いの娘だと思い、費用は後回しでいいから、復元したら??
と、何度も話したのだが、現在手元に復元費用が無いものだから、遠慮して、ボーナスが出たらそれで払えるから、それまで待つという。

また、生真面目な娘だと思い、再三、「おもい」を先に復元してあけるからと言うと、やっとそのお菓子袋を送ってきた。

セロファン袋の中身は「大福餅」
それに掛けたおばあちゃんのその子への「おもい」がそこには書かれていた。

(資)文化財復元センター  おおくま
お菓子袋 現状画像 お菓子袋 復元画像
 現状画像  復元画像

面白い話が舞い込んだ

窮すれば変ず」は、確実に起きているらしい・・・・

先日ブログにも書いたがNHKの「よみがえりマイスター」の番組内で、戦時中の葉書の復元をする。

その取材が、今週の土曜日6/27日~月曜日6/29日まで、取材陣が数名うちの仕事場までくる。

そして、7月の中ごろに、今度は私が東京のNHKのスタジオ収録にお呼びがかかった。

シンクロニシティは確実に起きており、実は先ほど某テレビ局の番組担当者が電話を入れてきた。

「千五」いゃ「戦後70年であり、古い手紙の復元を取材したい」と・・・・

ただ、そんなによく仕事が入るわけではないので、復元希望者を募集しようかと言う話が出た。

近日中にその件もまたお知らせします。

 

(資)文化財復元センター  おおくま

ある裁判に絡む、調査報告書の依頼

ネットの当社の技術を知り、電話で相談されたのだが、父親が残した日記を、その世話をしていた兄弟が改ざんした疑いがある。

つまり一部の内容がどうも消された形跡があり、それを復元できないか?
と、いう話であったが、1ページだけではなく、数ページあるという。

費用的な話は電話ではしなかったが、依頼したいので自分で車で持ってくるという。

来られ、日記を見せてもらい、そして費用的な話をした。

どうも、遺産相続が絡んでいる様子で、父親と同居していた兄弟には月々食費として数万円が払われていたにも拘らず、亡くなった父親の財産分与について、面倒を見ていた手間を月々数万円として、数年分・・・・・

自分の取り分であると主張しているとのこと。

しかし、依頼人は、父親は同居していた兄弟の扱いに不満を持っていた様子で、近所の人に愚痴を言ったり、警察を呼んだりしていたとのこと。

つまり、父親はその不満を日記に綴っていたのに、その部分をどうも不利になるからと消した形跡がある。

それを裁判で証明してほしいと言われ、当社で調べた結果を「調査報告書」として依頼人に渡した。

それを裁判の証拠として提出するとのこと。

当社もできればネットに掲載したいと申し出ると、承諾いただいたので掲載した。
ある裁判のための調査報告書
(資)文化財復元センター  おおくま

80年前の家族写真

カラー現状え画像 写真・復元完成画像
 表・現状画像  表・復元画像
 裏・現状画像  裏・復元画像
 裏・現状画像  裏・復元画像
 

古い写真はすでに変色していたり、傷が入っているものが多い。



家族の思い出の写真をきれいにしたいという人は多い。
ネットで検索すれば、たぶんこの手のサービスをしているところも多いと思う。



また最近はフォトショップの機能も随分向上して、簡単に傷などは消せるようになった。



とは言え、実はその機能は万能ではない。



なかなか自分の思うようには仕上がらないし、街の写真屋などが受け付けている「写真の修整」などの安価なサービスは、傷の部分を「スタンプ」といわれる機能で修正する。

スタンプとは、傷のある部分を、傷のない部分を「コピー」してそれを傷の上に貼り付け、「一見きれい」に修正する。



ところが、そんな簡単な傷ばかりではなく、とても細かい情報を、同じような部分を置き換えようにも、置き換える情報が画面内にない場合がある。

集合写真」などは割とそういう状態が多い。



だから、そういう安価なサービスでは「これは修正できません」と言って断るか、あるいは無茶な仕上がりとなる。

しかしながら、その手の写真もきれいに復元できる場合がある。



このやり方は、その元の写真をとても大きなデーターとして取り込み、その画像の「1ドット単位で、修正」していく。

ここではっきりとさせておかなければならないのは、一般的な写真屋で安価に受け付けているのは「写真の修整」という作業であり、当社が受け付けているのは「写真の復元」という作業である。

ではこの差は何か?

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戦場からのたより

数日前に、依頼が有ったものだが、父親が母親あてに戦場から送った、「鉛筆書きの手紙」なのだが、一部が薄くなっており読みづらいとの事。
 
別に消されたわけでもないし、完全に消えているわけではないので、とりあえず赤外線撮影をすると、現状のものより幾分見やすかった。
 
それを元に画像処理により、くっきりと文字が読めるように復元した。
 
当人の許可を取ってあるが、名前を消す必要もないとの事ゆえ、そのまま見本として使わせて頂くことにした。
(資)文化財復元センター  おおくま
 現状画像
現状画像
復元画像
復元画像

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