私は2年程前から、YouTubeなどで、色んな映画や、興味のある分野の動画を見てきた。そして1年ほど前からは、ネットの有料配信サ イトで画質のいい映画観るようになった。
有料サイトではあるが、実はどこも無料期間を設けており、2週間~1か月は丸々「タダ」で見ることができる。
私はその間、多くの作品を無料で見て、見飽きたら次のサイトに移る。
そんなことを4つの配信サイトで経験しているのだが、過去の3つのサイトは「劇場で公開されている作品」か、あるいはテレビのシリーズものが 大半であったが、先月末から「NETFLIX」に移った。
ここは価格が手ごろな割に作品数が多い。
とは言っても邦画は少ないのだが、ここの特徴は「ドキュメンタリー映画」がかなりあることだと気が付いた。
最初は「覚醒」と題した「ヨガナンダの生涯」と言うのが見たが、彼の名前は知っていても、彼の本を1つも読んでいないし、このドキュメンタ リーで彼の思想を詳しく説明されておらず、ほとんどは「関係者のインタビュー」で構成され、日本語字幕付きではあるが、普通の映画では十分セ リフを追いながら楽しめるのに、この手のドキュメンタリーだと、字幕を追いかけるだけでも大変で、なかなか内容が理解できなかった。
しかしここには、月面の裏側に明らかに人工物と思われるものがいくつもあるとか、AV俳優の第二の人生についてのドキュメンタリーなど、とて も幅広い。
そんな中、本日「カルチャーハイ」と言うドキュメンタリーを最後まで見た。
こんな言い方をするには理由があり、数日前にこの作品を見始めたのだが、どうやら「麻薬」に関するものだと、最初の1分ほど見て、マイナーな気持ちになるものを見ないように心がけているので、すぐに見るのを止めた。
しか本日そのタイトルが気になり、再度初めから見直した。
最初の部分で、複数の警官が防弾チョッキを着て、ある家に踏み込んだ・・・
銃声がして、犬の鳴き声が聞こえ、その現場はマリファナ保持の取締であることが解った。
それからこのドキュメンタリーは、マリファナはアメリカで禁止され長い年月が経った。
当然有害なものだと我々は自覚しているし、このドキュメンタリーも最初はその有害性を訴えるモノの主張を紹介する。
当然、我々はもっともな意見だと思った。
ところが話が進むにつれ、いろんな分野の意見が紹介されるのだが、マリファナで精神障害を起こす因果関係も無く、また習慣性があると言う根拠もない。
むしろそれらはたばこや酒や医療薬の方がその毒性は強いと言う。
何やら、我々が持つ「一般常識」と大きくかけ離れるストーリーの展開なのだが・・・
その中で、何故法律で禁止されているのか?と言う話に及ぶのだが、その本当の理由は、「麻薬取り締まり」には多くのお金が動いている。
それらは警察官の給料や取り締まりにかかる費用などの「予算」が毎年何倍と増え続け、またメキシコの麻薬シンジケートからも、実は金が流れていたり、ある いは殺人者の取締もマリファナを少し持っていた高校生の逮捕も、「同じ1点」として警官には加算されるらしく、殺人犯を検挙するより、高校に踏み込み、高 校生を何人も逮捕する方が、実は安全であり、容易であると言う理由があるらしい・・・
ましてはここ数代のアメリカ大統領も、実は若い頃にマリファナを吸っていたと言う事実があるにもかかわらず、自分が大統領になると今まで以上に取り締まりを強化する。
一方「医療用マリファナ」と言う分野があり、その効果は確実に実証されているにもかかわらず、普及できない。
なのに、医療用の薬は、合法と言う名のもとに、いかに利益を上げ、必要でもない薬漬けに患者をしているか?
そこには「金」が絡んでいて、大手製薬会社は1度の摂取で済むワクチンを作りたがらず、習慣性のある呑み続ける薬を大量に作り、必要でもないのにてれびCMに莫大な予算をかけている。
医者も当然そんな医薬会社から莫大な金を受け取っている。
その危険性とマリファナの危険性を比べると、はるかに小さいし、取締りに莫大な予算を投じたり、民間刑務所をつくり、そこに収容する囚人を確保するためにも、麻薬取締は辞められない。
そういう「裏事情」がこのドキュメンタリーでは語られていて、途中から明らかに「客観的立場」に立って考えたとしても、明らかに今の「麻薬取り締まり」が、間違っているのかが理解できる。
にもかかわらず、なかなか合法化されない。
しかし一部のアメリカの州では、住民投票の結果「合法」となったところがあり、少しずつであっても合法化されるであろうと、締めくくっている。
問題なのは、麻薬に限らず煙草でも酒でも医療薬でも、すべて害があり、その注意を促すことは必要であるが、一方的に禁止する裏にはに明らかに「金」が絡んでいるということを、我々はもっと知るべきだと思う、優れたドキュメンタリーだと思う。
このドキュメンタリーも実はここで一度見た。
とても共感できる内容だったので、紹介するために再度見てみた。
2007年のアメリカのドキュメンタリー映画であり、続編もある。
まずこの物語は第1部で「宗教」について取り上げているのだが、最初に痛烈な皮肉から始まる。
そしてアメリカの作品だから、当然「キリスト教」について、色んな矛盾を伝えているのだが、たとえば12月25日にキリストは誕生し、12人の弟子と共に旅をし、そして裏切り者により処刑され、3日後に復活した。
この話、実はその数千年前のエジプトの神にまつわる神話と同じだと言う。
それは太陽神なのだが、その後も世界各地の神話に同じ話がいくつも出てくる。
言い換えれば、キリストを太陽神と置き換えたのが、キリスト教の物語だと言う。
歴史的記述はほとんどないと言う。
第2部では「9.11」の話なのだが、これは明らかにアメリカの自作自演であると言う、いくつもの証拠を提示している。
「陰謀説」ではなく、実話であることは、これらの話から疑いようが無い。
第3部は「金融システム」の話で、アメリカの連邦準備銀行がいかに「債務」を国民に押し付け、利益をすべて4つの一族のもとに集めているか?
また、利益を一番集める方法は「戦争」で有り、その為に過去の第一次世界大戦・第二次世界大戦・ベトナム戦争・イラク戦争へと、アメリカ軍を駆り出すために、CIAを始め、多くの人により「既成事実」をでっち上げてきたか??
これだけの事を映画にするには、随分と勇気のいることだと思う。
先ほどの続編である。
こちらではさらに「貨幣経済」そのものがある限り、我々は奴隷であるとはっきり言っているのだが、まず連邦準備銀行とアメリカ政府の関係は、政府が金が必要になると、自国の「国債」と交換に、準備銀行から金を借りる。
その時点で「負債」が発生する。
政府は借りた金をいったん銀行に預ける。
すると銀行はそのうちの9割をまた、他に貸し出すことができる。
これを繰り返すと、1ドルの貨幣しかないのに、9ドルの負債を得ることができる。
つまり、実際に存在する貨幣の9倍の負債を銀行は得ることになり、いつまでたってもこの負債を完全に返せない仕組みが「貨幣経済」だと言う。
仮にすべての負債を返済した時には、貨幣は存在しないと言う。
しかもこの銀行は4つの一族により運営されているから、すべての利益はそこに集まる。
そしてこの銀行がアメリカ政府を裏で動かしており、世界中の国々に金を貸し、負債を作ったうえでその国のシステムを手に入れる。
その為には国の代表者を買収するか、あるいはクーデターを起こすか、暗殺して、是が非でもアメリカの言いなりにする。
その為にCIAを始め、民間のコンサルタントが、裏で暗躍する。
その例がいくつも紹介されているのだが、この話の中に「ビーナスプロジェクト」と言うのが紹介されている。
何やら、貨幣ベースの現在のシステムを「資源ベース」に変えることにより、貨幣システムの消滅を目指すと言う。
その為には政治や宗教に何の力にもならず、それを変えうるのは「テクノロジー」だと言う。
つまり科学技術が発達すれば、人労働は無くなり、機械化が進み、人は労働から開放され、生活に必要なものは供給されると言うのだが・・・
そんなに簡単には、既得権益を持った者が、それを手放すとは思えないので、絵空事だとしか思えない。
最後の締めくくりは「意識の変化」と言う話になるのだが、既存に貨幣経済や物質主義に協力せず、家族や知人を軍隊に入れず、4つの銀行にはお金を預けず、テレビのニュースを見ない・・・
そんな形で、みんなの意識変換がなされれば、今のシステムを変えることができると締めくくっている。
確かに「問題提起」は間違っていないし、話を聞いて納得するのだが、しかし欲があるのは、頂点に立つ一部のものだけではなく、その下にピラミッド型の階級が存在する。
そのすべての意識を、そんな話で変えられるのだろうか?
私はそんなことぐらいで、明るい未来が来るとは思えず、むしろ何らかの「外的刺激」で、多くの人の意識変換がなされない限り、実現は難しいと思う。
なんと、さらに続編が2011年に作られていた。
最初の話は、人のDNAの話なのだが、性格や病気はすでに遺伝子により決定づけられている、と言う説がある。
しかし、これは間違いであり、遺伝子にの可能性のある要因は有っても、それが絶対的なものではなく、環境の影響の方が強いと言う。
これは病気に限らず、性格にも大いに影響をしていると言う、例が並べられている。
私は常日頃から言うのだが・・・
人は生まれながらに変わらない人は居ない。
生まれた地域、育った環境、受けた教育、そして家族や友人や恋人の影響は多大である。
まさにここでも同じことが言われているのだが、後半にはまた「ビーナスプロジェクト」の話が出てくる。
前回は何やら夢物語的に聞こえたのだが、ここではもっと深く掘り下げられていて、確かに実現可能だと思えるのだが、しかし私は「テクノロジー」の発達がす べてを解決するとは、どうしても思えず、自動化、コンピューター化がうまく作用しているうちは良いが、まさに「2001年宇宙への旅」や「マトリックス」のように人工知能がいずれ、人間の知能を上回るようになれば、おとなしく人間に仕え続けるとはとても思えない。
ただ、終わりの締めくくりとしては、今のような資源を使い切る、エネルギーの無駄や、個人所有と言う考え方を捨て「資源ベース」で、すべてを変えていかないと、このままでは人類は自滅すると警告している。
このあたりの考え方は、私の考え方と一致するのだが・・・
しかしながら、私の考え方が、その他の人々と比べ、とても異質で、しかも少数意見だということを、私は自覚している。
同じ考え方のものが居ることは、とても勇気の出ることであり、また多くの人々に「変化」を促すための活動をされていることに、とても共感を持つ。
ただ・・・
私は自分の考え方が異質であり、多くの人々は現在のシステム上で、自分がいかに裕福になるか?その事ばかり考えていることを知っている。
だから、これが実現するとしても、随分と時間がかかり、それ以前に多くの人類は自滅するのではと危惧している。
1999年のアメリカの作品である。
物語は、あの有名な女性の話なのだが、最初にフランスの話なのに、セリフが英語なのが、とても違和感があった。
つまりフランスの風景でフランスの物語なのに、あの独特の耳触りのいいフランス語で無いのが、ちょうど日本人が、中国で「敦煌」と言う作品を作り、それが日本語のセリフだと言うのと同じぐらい違和感を感じた。
私はほとんどジャンヌダルクと言う女性を知らない。
いゃ興味が無かったと言うべきなのだが、この作品を見てがぜん彼女に興味が湧いた。
この作品の後半で、彼女が捕えられ、牢獄に繋がれている間に、何度も「神」と思われる姿をした男が現れ、彼女と問答をする。
彼女は神の啓示に従ったと何度もそのものに言うのだが・・・
そのものは、「本当に神がお前を必要としたのか?」と、執拗に問いただす。
押し問答の中で、そのものは「お前は、お前の見たいものを見た」と言い放つ。
私が一番興味を持ったのが、この場面なのだが、カトリックの熱心な信者であるジャンヌダルクは神を信じて疑わない。
ところが、この言葉は実は「ニューソート」と呼ばれる人たちの考え方であり、自分を取り巻く世界は、実は「自分の思想」や「価値観」「受け取り方」が創り上げたもので、実は人それぞれ、同じものを見ても、違って見えると言うものだが、彼女が「神から受けた啓示」とは、実は彼女がある意味「創り上げた」ものだと、この作品では言っている。
これは、現代の宗教のあり方に不信感を抱いているものが多く、現代風の解釈なのだと思う。
で、もっと詳しくジャンヌダルクを知りたいと思い、検索すると、やはり最初にWikipediaが出てきた。
読み始めたのだが、これが実に記述が詳細に書かれていて、とても長い。
がぜん彼女に興味が湧いてきたのだが、どうも彼女に対する歴史家の評価はとても高いらしく、彼女はイエス以来の最大の聖人と評価するものも多い。
そこでまたAmazonで検索し、興味のある3冊を注文した。