2010年のフランスの作品らしい・・・
前回の作品は反ナチ運動の実話であったが、こちらは2006年に発表された小説を元にした作品らしい・・・
時代はやはり第二次大戦下のパリ。
ヒットラーのユダヤ人虐殺は有名であるが、フランスでも同じようにユダヤ人の強制収容があり、多くのユダヤ人が死亡しているらしい。
パリのアパートにすむユダヤ人家族が収容されたとき、子供は小さい姉と弟がいたが、姉はとっさに弟をタンスに隠し、弟に迎えに来るから待っているようにと促し、鍵をかけた。
しかしその家族は家に帰ることはできなかったが、弟を心配する幼い姉は強制収容所を脱出し、フランス人夫妻に匿われる。
その幼い姉の名は「サラ」。 サラとその夫妻は急いでその家族が住んでいたアパートへ向かうが、すでにそこには別の家族が住んでいた。
そしてサラは弟を隠したタンスの鍵を開けた時には、すでに弟はみじめな姿と化していた。
サラは最初に保護した夫妻に引き取られ、また弟の遺体もその夫婦が引き取り、あとからそのアパートに越してきた家族にも息子がいた。 父と息子はその一部始終を見ていたが、母親は外出中で知らなかったという。 » 続きを詳しく読む
いい作品を見た・・・・・
感動したとか、泣いたとか、そういう作品ではないが、物悲しさとか、ある意味、温かさとか・・・ 2007年のイスラエルの作品らしい。
分類的には「コメディ」に入るらしいが、決して腹から笑えるようなものではなく、少しは滑稽だが、とても抑えられた表現だと思う。
ストーリーは、エジプトの警察音楽隊が、文化施設としてイスラエルに招待された。
ところがこの警察音楽隊、目的地をよく似た地名の場所と間違える。 到着はしたものの、向かうべき場所もわからず、その間違えた砂漠の中の街で迷子になるのだが、その町の食堂の女主人や常連客に救われ、一晩の宿を提供された。
私はあまりエジプトとイスラエルの関係を理解していない。 それがこの作品の鍵を握っているらしい・・・・・