どうしても、この本について、もっと書きたいと思う。
それはたぶん・・・「内なる自己」つまり潜在意識かあるいは「魂」か「内なる神」が、「健在意識」の私に働きかけているのだと思う。
この本はすでに4度ほど読んだ。
読み直せば読み直すほど、この砂澤さんの霊能力の凄さが解る。
彼女は確かに「大正十一年一月一日」の生まれで、すべてが一並びだという。
おかげで負けず嫌いの子供だったという。
だけど、ただ負けん気の強さだけではなく、父親は鋳物師で、母親は稲荷教会の娘だったらしく、小さい時から信仰心の篤い子供だったらしいが、同時に人に対して思いやりがあり、小学校には、近所の「乳姉妹」というべき、赤ちゃんの世話を自らしていたらしく、背中にその娘を負ぶって、小学校に通ったり、近所の家の手伝いを頼まれもしないのに、勝手にしたりしていたらしい。
そして、その評判を聞いた人が、彼女をその家の子供の世話と、母親の病気の看病のために、手伝いに出してほしいと、父親に相談に来たらしく、父親はその気がなかったのに、彼女が自ら手伝いに行くと言って、結局小学5年と6年の2年間、その家に住み込み、手伝いをしたとか・・・
イマドキの子供なら考えられない話。
その後も彼女は一生の間に、血の繋がらない子供を9人も育てたという。
それだけ聞いても、どれだけすごい女性か判るのだが、子供のころにすでに神様が彼女に時々話しかけたり、いろんなことを教えてくれたりしたので、神さまって便利なものだと思ったらしい。
彼女は小学校を出ると、働きに出たらしく、当時は田舎の娘はそれが当たり前だったとのこと。
彼女は最初は知人の紹介の医者の家で住み込んだらしいが、いずれ洋裁学校でミシンを習い、その技術のおかげで、戦争中に満州に行っていて、命を長らえたという。
その時も神様が、日本に居ては、戦争で危ないから、満州に行こうと言いだしたとか・・・
神さまは「今度の戦争は、神風は吹かないし、日本は昭和二十年八月十五日に戦争に負けるから、八月の二十五日に日本に帰ってこよう」と、はっきりと言ったとのこと。
そしたら、実際に満州の「バルーン爆弾」の工場で求人があり、すんなり通って、満州に行き、そして無事言われた八月二十五日に、きっちり日本の土を踏んだという。
これも凄い話だと思う、きっちりその彼女についている「お稲荷さま」には、先が見えていたわけや・・・・
戦後は、いろんな仕事を経験したが、求人も少ないので、自分でお菓子屋さんを始めたけど、弟たちが仕入れ値よりも安く売ったりするから、赤字が続き、そこで神様にどうしたらいいか?聞いたら・・・・
「ほら、言うことを聞かないからだ・・・」と怒られたらしい。
つまり、神さまは以前から彼女に「お代になれ」と、勧誘していたらしいが、まだうら若き娘としては、夢もあるし、断っていたらしく、その彼女が根を上げるのを待っていた様子。
ただ、私も復元の仕事に導かれたと思うのだが、自分のやりたいことの道は、最後は神さまから断たれるみたいな気がする。
だから彼女も商売がうまくいかないように、神さまは手を回したらしい・・・
彼女も本に書いているけど、神さまは信じる者にはいろいろと「おかげ」を与えてくれるが、神さまの言っていることを聞かないと、逆に罰を与えたりするのが、日本の神さまらしい・・・
一方西洋の神は「契約の神」らしく、キリスト教などは「人間は最初から罪を背負って生まれてきた」だから、それを「信仰」という名の「贖罪」で、それを償わなければならないという考え方らしい・・・
またスピリチュアル系で言えば、宇宙の創造主である「神」は、全知全能で、その分身として「人」を作ったから、本来、人間は不可能なことなどなく、「自分の思考」の狭さが、不可能を作っているし、「思考」を変えることで、不可能が可能になり、病気も自分の気持ち次第で治るという。
だから、神さまは自分の分身に罰など与えないし、罰は自分で創りだしたものという。
つまり「引き寄せの法則」で言う、すべては自分の思考が引き寄せているという考え方なのだが、そうすると私が体験した不思議な出来事はすべて、自分が引き寄せたものということになる。
だけど、少なくても「顕在意識」にはない出来事ばかり起きるし、仮に自分の思考が引き寄せているなら、もっと自分の得になることを引き寄せるけど・・・
で、実際に私も1年ほど前から、スピリチュアル系の本をいろいろと読んで、引き寄せを試みたが、結局うまくいかない。
そこには、先日もある霊能者から言われたのだが「確かに引き寄せの法則もあるかもしれないけど、しかし日本の神さまは、そんなものよりも大きな力を持っている」「上手くいかないのは、信心が足らないから・・・」と言われてしまった。
確かに、砂澤さんじゃないけど、神さまの存在を現在、嫌と言うほど「実感」させられている。
さて、話を戻して、砂澤さんも結局あきらめて、「お代」になるための修行に入るのだが、神さまはつきっきりでその修業の指導をしたらしく、真冬の雪の積もった夜中に、白衣一枚で、自宅横の川に浸かり、一心不乱に祝詞をあげ続けたら、声が破れたらしいが、一度破れたら二度とは破れないという。
その雪の積もったところを夜中に白衣一枚で歩いて川に浸かるものだから、村の酔っ払いが「幽霊」と間違えたらしい・・・
もともと彼女の母親は、稲荷教会の娘だが、母親は実は養子で、その教会の先生とは血が繋がっていないという。
その母親の育ての母は、やはり霊能者で、二千人の信者を抱えたことがあるほどの凄い人だったらしい。
本来なら、砂澤さんの母親が後を継ぐべきなのに、父親と結婚して家を出たし、義理の娘だから、霊力は無かったらしいが、結局その娘がその後を継ぎ、稲荷教会として信者を集めることになる。