著書「日本よ、こんな中国とつきあえるか?」の薦め
先日「日本民族と文化」という大きなタイトルでメッセージを書いたのだが、その中に「林健良」という台湾出身の医者が書いた「日本よ、こんな中国とつきあえるか?」という本の一部をfacebookで見かけ、それを(転送転載自由)とされていたので、そのまま転載させてもらった。
彼は台湾出身であるのに、我々現在の日本人よりよほど、日本文化、特に日本人の精神性にとても詳しく、むしろ還暦を迎えた私でさえ日本文化の素晴らしさを教えられた。
その彼の本を古本だが買って読んだ。
とても読みやすく、日本人の私よりよほど日本語の文章がうまく、自然に入ってくる内容なのだが、前半はその日本文化と中国文化の違いをまざまざと見せられた。
私も何度か中国には行っているし、中国人のマナーの悪さは、とても日本人には理解できない。
その理解できない中国人と日本人が何が違うのか?
そう、違うのだ・・・・
考え方の根本が違うということを、この本はとてもわかりやすく教えてくれる。
「人種差別」という言葉も以前に比べると死語に近くなったのか、マスコミでもあまり耳にしない。
確かにそれが差別であれば、悪いことだけど、しかしこの本に書かれていることも、また最近のマスコミを賑わす慰安婦の話や、靖国のはなし、尖閣の話・・・・
いずれをとっても、とても「日本人」としては理解に苦しむ話だと、私は思っている。
その根本は、やはり精神構造が「違う」としか思えない面がある。
私は文化財の復元という特殊な仕事をしている関係で、日本に限らず先人の残した「文化遺産」にとても興味があり、特に中国は多くの残すべき遺産を有する。
今までも、自国の文化財は自国民の力で後世へ残すべきと唱えてきたが、なかなか中国にはそれが通りそうもない。
その理由もこの本を読めば、なるほどと理解できる。
またこの本の後半は、台湾の現状が主なのだが、私の無知なためだろうが、台湾人と中国人は違うのだということを、著者は力説している。
その違いが、東日本大震災での対応の違いとして表れている。
そして、台湾の日本統治を懐かしむ台湾人が多いことも、本当に日本は戦争でアジアの人々に迷惑だけをかけていたのか?
意識を変える必要性を感じた。
(資)文化財復元センター おおくま