阿弥陀堂だより
今日、9時からBSで『阿弥陀堂だより』と言う邦画をやっていた。
NHKの番組のお知らせで、何度も流れていてちょっと気になっていた映画。
中年の夫婦が、夫の実家である長野の山奥の村に移り住み、その自然の四季の風景と村人たちとの交流を描いた映画なんだけど、その『絵』が実に美しい。
日本人の美意識の極地と言うべき映像なんよね・・・
春夏秋冬の自然の移り変わりも綺麗だけど、そこに描かれる人間模様もすばらしい。
ただ最初の頃の、開けっ放しの屋内での会話のシーンに時々小さな虫が映っていて、なんかそれが絵としてマイナスに思えていた。
それが四季が進むに連れて、その時々映る虫が多くなり、やがて秋の夕暮れに舞う、トンボの群れの美しさへと繋がっていたことを、その時に気付いた。
それと、特に美しいと感じたのは、室内の床の間に置かれた花瓶と花・・・・
そう言う場面が3度ほど出てきたんだけど、あの絵の美しさは、日本人にしか解らない感覚だろうなぁ・・・
ホントに絵が美しい映画だと思ったんだけど、同時にそこに描かれている『人生観』もいい・・・
あの映画を見ていると、僕の持っている悩みなんて・・・・
実に小さいなぁ・・・とつくづく感じた。