先日ネット配信で「テレビ版・永遠の〇」を見た。
感動ものなのだが、しかし3夜に及ぶドラマ化ともなれば、当然原作よりは中身が濃いものと思い、何が原作に付け加えられているのか?
また、映画版ではどうなのか??
が、少し気になり、Amazonで原作を検索すると、さすがに古本では「1円」で大量に並んでいた。
まぁ送料は掛かるが、「いいかぁ・・・」と思い注文したのだが・・・・
映画版の作品は、さすがにネット配信には出ていない・・・
やむなく、またAmazonの中古DVDを注文した。
で、原作が届き読み始めたのだが・・・
結構分厚い。
50ページほど読んだが、結構緻密に当時の様子が描写されており、ある意味映像化されたものよりも生き生きとしていたのだが、さすがに1日で読み終える量では無さそうと、ページ数を見ると450ページほどある。
で、どうせストーリは知っているし、読むのを諦め、映画版の作品を見た。
で、感じたのだが、原作の最初の部分を読んだ印象から、テレビ版のドラマの方が、むしろ映画版より原作に近いのではないかと思った。
つまり映画版は当時の関係者の話をずいぶんカットされていたり、特に何やら大手企業の会長に話を聞く場面も、弟一人で行ったことになっているが、テレビ版では姉と、また姉の上司にあたる新聞記者も行ったことになっている。
で、問題なのは、その新聞社をその会長は信用していない。
だからその記者に話す気が無いとはっきり断り、孫だけに話をする。
つまりもここが大事なのだが、たぶん朝日新聞をイメージしているような感じで、戦時中に国民をあおっておきながら、戦後手のひらを反す。
そんなところにも著者の「反戦」の思いが詰まっているように感じた。
またテレビ版を作ったテレビ東京の社長も「骨太のドラマが作れた」と述べているように、あれをテレビで流すことはとても勇気がいったとおもう。
そういう意味において、むしろテレビ版の方が、映画版より霊的レベルは高いと私は思う。