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「海難 1890」けいはんなプラザホール

事務所のある「けいはんなプラザ」は、京都府が家主を勤める施設だが、数か月前に「海難 1890」と言う映画ができたことを知った。
内容は明治時代に、和歌山の串本沖で、座礁したトルコの軍艦の乗組員を、島の住民が全力で救助したと言う話がメインなのだが、私も若い頃に、トルコに写真を撮りに行った経験がある。
パムッカレとカッパドキアに写真を撮りに行ったのだが、その時「地球の歩き方」にトルコは親日国だとあった。
その時に、この話の事件が有ったこと、そしてロシアを破った日本海軍の東郷平八郎にちなんだビールがあることも知った。

そして数年前に確かテレビの番組でこの話を取り上げていた記憶がある。

だからこの映画が作られると聞いた時から、ぜひ見てみたいと思ったのだが・・・

さりとて、交通の便の悪いけいはんなに事務所を置き、いつも車で動いている私としては、わざわざ映画を見るために出かけることも無い・・・

と、諦めていたのだが、実はけいはんなプラザにはホテルもあれば、展示会スペースもあり、そして専任、もとい!!1000人収容のコンサートホールもある。

何やら近々、ベンチャーズも来るらしい・・・

そのホールにおいて、1か月に一度、映画が上映される。

知ってはいたが、一度も見に行ったことが無い。

ところが、ところが・・・
なんと!!この映画がわざわざ向こうからきてくれるらしい??
1か月ほど前に知り、しかも1000円なのだが、このけいはんなプラザに事務所を置くところにだけ、金曜日の夕方の上映に限り、「500円」で見れるらしい・・・

この日を楽しみに、本日行ってみた。

6時からの入場で、6時半からの上映なのだが・・・
始まる前に会場を見渡せば・・・
1000人のホールに100人足らずの入場者・・・
一番乗りは私なのだが、一番いい席を取ったものの、周りはガラガラ・・・

それでもこの映画、特に前半のトルコの軍艦の海難事故に貧乏な島民は、損得抜きで尽くした。

そのはるか100年近く後に、今度はトルコ人が日本人を助けた話と「対」になっているのだが・・・

よく人は「常識」と言う言葉を好んで使う。
自分にとっての「常識」は、万人共通だと思い込むのだが・・・

実はそれは育った環境や、受けた教育や、国民性の影響を多大に受ける。

でも、それとは別に「まごころ」と言う言葉があり、これは「本来・人として・・・」共通のもので有ったりする。

その「まごころ」を遠く離れたトルコと日本が「共通」して持っていると言う話なのだが・・・

実はこの話、日本ではあまり知られていないのに、トルコでは教科書にも載っている話らしい・・・

1985年だったか、中東で置き去りにされた日本人たちを、トルコの救援機が、自国民をさておき、日本人を優先して載せたと言う話。

まさに日本でいう「鶴の恩返し」なのだが・・・

あの映画だけでは、「昔話」として、日本の国名も出さずに、避難機を待つトルコ人たちに語りかけられた話を、トルコ人たちは素直に受け入れ、自分達よりも日本人を優先させた・・・

今回のくまもとの地震に対し、政府の対応を考えると・・・
明らかにこの映画の方が「まごころ」のこもったものと言える。

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(資)文化財復元センター おおくま

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