2007年のアメリカの作品らしい・・・
αビデオの作品検索に簡単な説明が載っていて、それを見ながら見たいものを選ぶのだがそれに
再会の街で
誰もが必ず出会う人生の問題を、二人の男の魂の交流を通して描く感動のヒューマン・ドラマ。物語の軸になる二人の主人公を演じるのはコメディ俳優アダム・サン…
と、あった。
この「誰もが必ず出会う人生の問題」という言葉に惹かれて、チェックを入れた。
物語は男二人の友情の話なのだが、一人は歯科医として開業し、仕事も家庭もうまくいっているのだが、どうも女房と居ると息が詰まると感じている。
ある日、街中で大学時代の友人を見かける。
実は二人は歯科大学の同級生で、しかもルームメイトであったが、本来ならその友達も歯科医をしているはずだが・・・
実は「9.11」の時の乗っ取られた飛行機の事故で、女房と娘3人と、愛犬を同時に失っていた。
それが原因で、心を閉ざし、仕事もせずにテレビゲームや音楽にのめりこむ生活をしているのだが、最初にその友達と再会した時。友は心が病んでおり、彼のことも覚えていないという。
しかし、何度もその友を訪ねるうちに、親しさは取り戻せたが、しかし友は相変わらず心を閉ざして、家族の話を忘れようとしていた。
そんな彼の心を開かせようと、アメリカではセラピーが盛んなのだが、何度も彼を誘う。
やがて彼もセラピーには通い始めるが、しかしそれでもなかなか心を開かない。
何度か通ううちにセラピストから「私でなくてもいいから、だれかに心の中を語らないと・・・・」と言われ、その彼に少しずつ語り始める。
こころを開いたのはいいが、その家族の話を始めると、最後に女房は台所の模様替えの話をしていたが、彼は出かける前で忙しく、女房にどなったという。
友は女房との最後の会話で、自分がどなったことをとても悔やんで、自分を責め続けていた。
こんな話「誰もが必ず出会う人生の問題」ではないとは思うが、実は私の知人にも似たような経験を持つ者がいる。
その知人に先日「阿弥陀堂だより」を送ったのだが、その知人は連れ合いを病気で亡くしたという。
そのことで、どうして私がもっと早く気が付かなかったか?とか、そうすれば死なずに済んだのに・・・・
また、生きているときにもっとしてあげればよかったとか、取り返せない過去のことを悔いて、自分を責めている。
でも実際はその連れ合いの運命だったかもしれないし、死んでしまったから「あの時もっと・・・・」と今更できないことを思い続ける。
この主人公の一人もまさにそれで、最後の会話なのに、自分はどなってしまった・・・・・
少し話は変わるが、私は出会い系で500人を超える人とやり取りをした。
その中にはちょっと普通じゃない人生が何人もいた。
ある女性は自分が「依存症」である自覚があるが、バツ2なのだが、最初の旦那も年下で、二番目の旦那も年下なのだが、その最初の旦那に女ができた・・・・
その女は高校生らしく、その元亭主の高校生の彼女から相談を受けたことがあるらしい・・・・
さらに2度目の亭主は中古車の販売をしていたが、そこに前の亭主が車をほしいと相談に行った・・・・
さらに、前の亭主と新しい若い女房と自分と新しい亭主の4人で、旅行にも行ったとか??
信じられない話だが、もっとすごいのは、別れた亭主が、自分の庭先で「割腹自殺」した女もいた。
そうそう、自称IQが320という女もいたが、その別れた亭主は今は有名なネットの保険会社の社長だったとか・・・・・
そうそう、1階で夫婦で離婚話をしている最中に、2回に寝かせていて赤ちゃんが「突然死」していた人もいた。
そんな人に比べると、「阿弥陀堂だより」を送った人は、まだ幸せなほうなのだが、しかし再婚相手を探している人が多くても、「離婚経験者」は、自分の意志で別れていて、相手に対する未練はないが、「死別」の人は、自分の意志での別れでないので、どうしても引きずっている人が多い。
彼女もそんな一人ではあるが、普段は積極的な性格を装って入るが、実はとても消極的な面があり、自分で自分を責め続けている。
それを自分で乗り越えるのが、彼女に課された試練なのだが、しかし彼女は忙しくふるまうことで気持ちを偽り、いつまでたっても試練に立ち向かおうとしない・・・・
また話を戻すが、この心の病んだ友は、暴力事件を起こし、警察に捕まるが、精神鑑定を受ける羽目となり、彼は何とか彼を立ち直らせようと躍起になり、引っ越しをさせ再出発の時、一人の女性を紹介する。
その女性も少し病んだところがあるからこそ、その友のことを理解できる。
そう・・・・
病んだ心をいやせるのは異性のほうが向いている。
余談だが、この病んだ友を演じている役者が「50回目のファーストキス」のプレイボーイを演じている。
(資)文化財復元センター おおくま