2006年のスイスの映画らしい・・・・
スイスの映画なんて、ほとんど見ることがない。
しかし、舞台がスイスの小さい村ということで、スイスの美しい風景がたっぷり見れる。
ところでこの映画、字幕版なので、セリフはそのままなのだが、どうもその耳触りというか、雰囲気的にどうも英語では当然ないが、ドイツ語やフランス語ともアクセントが違う、聞きなれない言葉である。
調べてみると、公用語は「ドイツ語」とはなっているが、どうも特殊らしく「スイスドイツ語」というものらしい・・・
物語は、以前に「ショコラ」というフランスの保守的な村で、チォコを売る未婚の母親の話があったが、それの老人版ということになる。
主人公のマルタはたぶん70代の未亡人だと思うが、若いころにランジェリーに刺繍をしていて、店を出すのが夢だったが、嫁いでからは亭主が反対して諦め、50年が過ぎた。
ところが友人の一人に勧められ、その店を保守的なその村に作った。
牧師である息子は教会で、みんなの前で母親を咎め説教をする。
また友達の息子は「わが党は老人を大切にする」と老人たちの前で演説するが、実際には自分の両親を邪魔者扱いし、老人ホームへ送ろうとする。
しかし、実は牧師は不倫しており、それに気が付いたマルタは、「人のことを、とがめられるのか?」と逆に息子を咎める。
保守党の役員も、結局娘から反抗されて、みんなの前で恥をかく・・・・
面白いところは、保守的な村では客が寄り付かなかったが、友達が老人ホームのクラブでインターネット販売の方法を教えてもらい、ネット販売で予約が殺到し、結局最後は村でも婦人たちに受け入れられる。
どんなところにも、頭が凝り固まった輩がおり、当人は自分の考え方が「正しい常識」だと思い込み、他者を排斥しようとする。
でも、最後はそんなものは取り残される・・・・
そこのあなた!! あなたも気を付けないと・・・・・