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「霊能一代  砂澤たまゑ」  つづき・・・その2
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011

だから、砂澤さんの母親は、自分が跡を継がなかったから、子供が跡を継ぐことになったことをちゃんとわかっていて、彼女には何も言わなかったし、ある時「神さまの娘なら、これくらいでは死なない」と言って、寒中の水の中に放り込まれたこともあったらしい。

 

 

神さまは、砂澤さんに

 

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神さんはわたしにすべてのことを忘れろ、何も考えるなとおっしゃりました。 バカになれとも言われました。

無にならなければ、神さまは動かれようがないのです。

 

とまれ、私のような御神示が受けられるものは珍しく、教師の資格を持つ人でも少ないでしょう。

 

行は和田山で日々積むだけでなく、京都の伏見稲荷のお山でも行いました。 ここには頻繁に通いました。 これもすべてご命令でした。 それは今日に至るまで続いております。

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と、書かれているのだが、日本の神さまは自分の手足となって仕えてくれる「お代」を求めておられるらしく、彼女も本に書いているのだが、自分のような霊能者は数十万人に一人だろうという。

でも、それだけの霊能力を持っていても、修行をしないと本物に慣れないらしく

 

 

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何度も申しますが、自然が神様です。 自然の中に霊があり、それが肉体に宿るのです。 神様仏様はみな自然の中におられます。 だから私たちは先祖を祀り、神さまに手を合わせてきたのです。自然の中の霊と先祖が神さまで、一番力があるのです。

 

形のないものが一番力があります。

 

霊の世界も複雑です。 私のような霊能者には、霊の世界が分かります。 だから霊能者なのです。

 

霊には悪い霊もあります。 死後に供養されなかった霊です。そういう霊は、ポンとたたくだけで払えるものもありますが、除霊しなければ払えない霊もいます。 除霊するにはする側の霊力が強くないとできません。 霊能者の力が高くなければ負けてしまうからです。 つまり霊能者にりっぱな強い神さまがつかなければ負けてしまうのです。 そのためには霊能者が修行を積んだ能力の高い人でなければなりません。 そうでないと立派な神様がつかれないからです。

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と、はっきり書かれている。

 

ここまで言い切れるのは、やはり厳しい修行を耐えた人だから言えることだと思う。

 

ただ、そこまで言う彼女も、実は途中で何度も自殺を試みたという。

だけど、死なせてもらえなかった。

 

だから、逆にどんな荒行をしても死なないと思うから、耐えられたらしい・・・

 

で、その荒行の最たるものが、百日間の断食だったらしく

 

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百日断食中もお山を巡り、すでに述べましたようなさまざまな行を行いました。

食べていないからといってじっと座っているわけではないのです。 ですが、食べていませんから、八十日を過ぎるころには、山道を登ることなどできなくなってしまいました。 それでも手に草履をつけ、ひじや膝にも草履をあてがって、這ってでも昇ろうとしました。

 

でも、ついに力尽きてしまい、歩けなくなってしまいました。 すると神様が迎えに来てくださり、白いお馬に乗せられて清明舎まで連れて行ってくださりました。

 

こうした苦行の果てに、わたしは百日断食を満願達成いたしました。 私の他にも何人かがこの荒行に挑まれましたが、私の他はだれも成し遂げることができませんでした。 これはわたしの中でひときわ大きな意味をもつ出来事でした。

 

生死を掛けた激しい行の中で、生死の境をさまよっていると、神さまが見えてきました。 それが私の信仰心を確かなものにしました。命をかけなければ何も見えてこないということを悟りました。

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と、書かれているように、彼女の行はすさましい物だったようですが、だからと言って彼女の体は決して大きくなく、どうも写真を見ると百五十センチあるかないかくらいの小柄な女性の様です。

 

とにかく、凄い人だと思います。

 

仮に彼女を超える「お代」がいるとしたら・・・

 

二十歳ほど年上の「中井シゲノ」ぐらいじゃないだろうか?

 

つづく・・・・

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