私は流行モノに興味が無い。
だからこの物語も、読まなかったし、映画も見なかった。
で、別の配信サイトで、テレビ版は見たのだが、結構感動ものだった。
今回、また感想を書こうと再度見た。
を見たのだが・・・・
石原慎太郎が絡んでいるので、どうしても死んでいった特攻隊員を「お国のため」「家族のため」に死んでいったものとして「美化」されていることに、違和感を持ったし、せっかくあれだけの題材を扱っておきながら、「海猿」の「救援」のために自らの命を張る主人公の映画に比べて「霊的レベル」は、足元にも及ばず、感動も少なかった。
実は私はその映画の舞台である知覧にも行ってきた。
その資料館に展示されている彼らの遺書が、すでに読めなくなっていることに、とても心を痛めた。
で、知覧に行って判ったのだが、「神風特攻隊=ゼロ戦」だと思っていたら、どうも隼が使われていたらしい・・・
てっきり神風の舞台はあそこだけだと思っていたら、この「永遠の0」の舞台は知覧ではなく、同じ鹿児島でも鹿屋基地らしい・・・
知覧は陸軍で、こちらは海軍らしい。
で、石原慎太郎が特攻隊員の死を美化することで、彼らを祭り上げ、戦争の正当性を説いたのに対し、こちらは同じ特攻隊員でも、死に行く本人たちの目線で、決して戦争を美化せず、自分たちも決して「望んで」死んでいったのではないと、戦争に駆り出された「一国民」の目線で描かれているところに、とても感動を覚えた。
先日から「コンノケンイチ」の著作を続けて読んでいるのだが、その3冊目に「天孫降臨/日本古代史の闇」と言うのがあり、日本における天皇はユダヤの消えた氏族の一つが中国と韓国を経由して、日本に来た。
それが天皇の祖先であり、さらに地球には古くから異星人が飛来しており、その血を引くと言う話が出ている。
かなりショッキングな話なのだが、さらにわれわれ「日本国民」が抱いている「天皇像」とずいぶんかけ離れた「闇」の部分があると言う。
しかしその部分は、想像を絶するような話なのだが・・・
どうも彼だけではなく、2つの本にそれらは書かれているらしい・・・
キリスト教はイエスを祭り上げ、仏教は釈迦を祭り上げ、神道は天皇を祭り上げ、宗教を作った。
そこには権力と金が付きまとうのだが、もう一つ最近facebookを見ていると、韓国や中国の影響で歴史が捻じ曲げられていると、逆に太平洋戦争の日本軍の行動を美化する動きが多い。
確かにプラスの面もあっただろうが、戦争と言う行為は決してきれいごとだけではなく、必ず真意は「侵略」と「略奪」が切り離せない。
その戦争で利益を受けるのは、天皇であり、軍部の高級将校たちであり、一部の財閥であり、彼らは実際に戦場で死んでいく「一兵士」に対する懺悔の気持ちは無いらしい・・・
その点、この作品は非難の的にもなっているらしいが、しかし「死に行くものの立場」から描かれているところは、とても評価に値すると私は思う。