1999年~2003年のハリウッド映画であり、ご覧になった方も多いはず。
私は流行モノには興味が無いのだが、第1部だけは、何度か見た覚えはあるが、その後のストーリ展開を知らない。
しかし、この作品、3部を続けて昨夜から今朝の午前中に掛けてみたのだが・・・
とても肩が凝ってしまった。
難しくて肩がこるのではなく、ストーリー展開の速さと、まさに息をつかせぬアクションの連続で、見ていて体に力が入り、リラックスする暇もなく、肩こりが残った。
さて、物語は我々が現実世界だと思っている、この世界は、実はプログラミングされた幻だと言うところから、話は始まる。
この手の話は、この作品に限らず、実は「精神世界」の本を読めは、多くの本で人間の本質とは「魂」で有り、「肉体」はその乗り物だと言う。
そして魂は「輪廻転生」する。
しかし、これを理解できる人は、巷の一握りの人で、我々が目にし、触れ、味わい、匂う、聴くことのできる「物質世界」を現実だと信じてやまない。
まさにこれこそこの作品のテーマとされている事なのだが、そのマトリクスを「人工知能」が創り上げたと言う話だが・・・
そんな人工知能なんて存在しない時代から、すでに我々が「現実」だと思っているこの世界は、まさに「マトリクス」そのものだということになる。
で、面白い話なのだが、私は不思議な体験をイヤと言うほど味わっており、「目に見えない不思議な力」と言う存在を否定できない。
しかし、それが神なのか、仏なのか?と聞かれると・・・
さっぱりわからない。
そこで「神とは何か??」と、ずいぶん以前から「自問自答」していたのだが、数年前にその答えが自分の中に有ることに気が付いた。
その答えは・・・
「宇宙の運行プログラムの様なもの」と言う答えなのだが、どういう意味だろう??
ずいぶんと考えたことがある。
これって、この作品のテーマである我々が現実だと思っているものは、まさに「プログラミング」で創られたもの。
言い換えると、もっともっとスケールをでかく考えると、宇宙の星の運行もすべてプログラミングされて、狂うことなく、ち密に運行されているわけで・・・
そんなプログラミングをできる存在が、まさに「存在」する。
これを我々が知る限りの言葉で、言えば、それはやはり「神」と言う存在しかありえない。
ゆえに私に返された答えは間違っていないことになる。
さてさて、今回このシリーズを見ていて気が付いたのだが、現在映画は「CG」で、どんな現実ではありえない場面でも、リアルに描くことができる。
大都会が一瞬にして破壊される、大地震や大津波・・・
はたまたこの作品でも、排水溝を飛び回る彼らが乗る舟や、タコのごとく長い脚を動かす敵の攻撃機・・・
あたかも本物のように見えるのだが、しかし誰でもそれが「創りモノ」だということが解って見ている。
ところがこの2部に置いて、熾烈を極めるカーチェイスが繰り広げられるのだが・・・
走っている車が壁にぶつかり、宙を舞い横転する。
実写では不可能なシーンなのに、あたかも観客は「自分の目」でそれを見ていると「錯覚」するほど、リアルに、そして質感も超緻密に描かれたものが、宙を舞い、落下し、横転する・・・
そんなシーンをここまで「CG」で再現できることに、驚嘆したのだが・・・
しかし、これって、先ほどの話に戻ると、わざわざCGで描かなくったって、我々が普段目にしている「現実」って、まさにこれと同じで、実際には「存在しない」ものだということと、まさに「劇中劇」で見せられた思いがした。