先日、鈴木秀子の本の紹介の中で、彼女はよく「心のチキンスープ」からの引用が多いと述べた後、また読みたくなって4冊ほど注文した。
このシリーズはほとんど廃版になっているし、古本の価格の安いものを選んで買った。
以前に1と2は買って読んだのだが、あまりに感動ものなので、読んでほしい人に送り、手元にないが、やはり最初の1は読んでいて涙するものが多かった。
よくfacebookなどで「ちょっといい話」のリンクがあるが、あまり読みたいとも思わない。
その理由は、お涙ちょうだいものの、なんというか、作り話的なものが多い。
しかしこのシリーズは最初が1993年に出されたものらしく、すでに23年経っているが、実話をもとに書かれているらしい。
ただアメリカと日本では宗教が違い、キリスト教徒は日本では100人に1人の割合らしい・・・
この本、ほとんどはそのキリスト教的なバックボーンのもとに書かれているのだが、それを日本人にも受け入れられるように訳すということがどれだけ苦労するのか?
訳者次第なのだが、結構キリスト教徒じゃない私が読んでいても、胸にジーンとくるものがある。
また、このシリーズ、テーマを決めて編集されている様で、特に13は「本当に起こったラブストーリー」となっており、男女の愛、特に「夫婦愛」の話が多い。
その中で私は特に印象に残ったのが
パートナーを愛する50の方法
- まず自分自身を愛しなさい。
- 毎日、まず抱き合いなさい。
- ベッドで朝食を取なさい。
- 離れるたびに「愛してる」と言いなさい。
- しょっちゅう、存分に褒めあいなさい。
- 違いを尊重し、大切にしなさい。
- 毎日、これが最後の一日だと思って過ごしなさい。
- 思いがけないラブレターを書きなさい。
- 一緒に種をまいて、育てなさい。
- 週に一度はデートしなさい。
- 理由が無くても、花を送りなさい。
- お互いの家族や友人を受け入れて、愛しなさい。
- 「愛している」と書いたカードを作り、家のあちこちに置きなさい。
- 立ち止まって、バラの香りをかぎなさい。
- いきなりキスしなさい。
- 一緒に美しい夕日を見に行きなさい。
- 真剣に謝りなさい。
- 許しなさい。
- 恋に落ちた日を思い出し、再体験しなさい。
- 手を握り合いなさい。
- 目で「愛してる」と言いなさい。
- あなたの腕の中で、彼女を泣かせてあげなさい。
- 彼に、わかっていると言ってあげなさい。
- 愛と献身に乾杯しなさい。
- 興奮をかきたてることをしなさい。
- 途方にくれた時、彼女にアドバイスを求めなさい。
- 彼がジョークを言ったら、笑ってあげなさい。
- 彼女の内面の美しさを褒めてあげなさい。
- 一日、相手の雑用を代わってあげなさい。
- 素晴らしい夢を持つように励ましてあげなさい。
- 人前で愛情を表現しなさい。
- 見返りを期待しないで、愛情深いマッサージをしてあげなさい。
- 愛の日記をつけ、とくべつのひと時を記録しなさい。
- 相手の不安を鎮めてあげなさい。
- 一緒にはだしで浜辺を歩きなさい。
- もう一度、結婚してくれないかと言ってごらんなさい。
- ええ、結婚します、と答えてごらんなさい。
- お互いを尊敬しなさい。
- パートナーの最大のファンになりなさい。
- パートナーが求めている愛を与えなさい。
- あなたが求めている愛を与えなさい。
- 相手の仕事に関心を持ちなさい。
- 力を合わせて一つのことに取り組みなさい。
- 一つの毛布に一緒にくるまりなさい。
- 月光に照らされて、出来るだけ高くブランコをこぎなさい。
- 雨の日に、うちのなかでピクニックをしなさい。
- 決して、怒ったままベッドに入ってはいけません。
- お祈りの時には、まずパートナーのことを祈りなさい。
- おやすみのキスをしなさい。
- 二本のスプーンのように、抱き合って眠りなさい。
この文章を読んでいて、うれしくなったのだが、私は離婚してから多くの人とやり取りをした。
その中から学ぶべきものが多かったのだが、まさに私が学んだ事ともここに書かれていることはとても似ている。
特に日本人の中高年は、パートナーに対して「愛してる」なんてな言葉を口にできる人はとても少ない。
私自身もそうだったのだが、日本男子はそんな言葉を口にしないし、そんな言葉を男に言わせたりせずとも、「感じ取る」のが大和撫子だと、随分と都合のいいことを、我々男は考えているのだが、私が離婚して最初に付き合った17歳年下の娘は、その「愛してる」と言う一言を電話口で毎日求めた。
我々世代は子供のころに、アメリカのホームドラマをテレビでいくつも見てきたのだが、随分と違和感があった。
それはパパが毎日出勤するときに、ママにキスをして、帰ってきてからまたキスをする・・・・
こんな世帯は、当時の日本には無かった。
しかし年代の違う彼女には、それが「当たり前」だったわけだ。
われわれの世代は特に愛情の表現が下手である。
しかし、物事は考え方を変えれば、逆の答えが出せる。
我々の世代は、それだけ人生で多くを学んだ。
愛が大切であることも、そしてそれを表現することがもさらに大切だということを。