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荒川静香と「間」

昨日、久しぶりに家でテレビを見た。

たまたま夕方からNHKでスケートをやっていた。
エキシビションなのだが、一流のスケーターが出ていたのだが、私は彼女がオリンピックで金メダルを取った時は、さすがに魅了されたが、その後あまり彼女の滑りも、最近のスケートもあまり見ることが無かった。

ところがたまたま昨夜、他に見るものも無く見ていたのだが、他の選手は確かにうまく滑っているが、彼女の滑りを見て、「あっ・・・さすが・・・格が違う」と思ってしまった。

これは解る人にしかわからない話なのだが、私は若い頃に舞台写真をライフワークとして撮っていた。

舞台と言っても、演劇ではなく、踊りなのだが、ただ記録として撮っていたわけではなく、私には一つのテーマがあった。

それは「人間の体が創る、フォルムの美しさ」なのだが、踊りのジャンルを超えてそれを撮っていたのだが、私自身は踊ることはできないが、撮っていると判るのだが、舞台活動には特殊な「間」と言うものがある。

「間」とは音楽にしろ、踊りにしろ、次の動きに映るまでの一瞬、時が停まったように間が開くことがある。

これが荒川静香のスケートには有った。
ある意味「溜め」とも思うのだが、たとえば腕を伸ばす動作が終われば、当然逆に腕を縮めなければならない。
その動きの中に、自然な流れ、スムーズな流れ以外に、一瞬スピードを落とし、その勢いをつけて次の瞬間からスピードが上がる。

そんな動きの中に、踊りには「独特の美」があるのだが、彼女の動きにはそれがあったが、他の一流のスケーターにはだれもそれを感じられなかった。

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続・日本一安いガソリンスタンドのその後

なんどか仕事場の近くの、小さいガソリンスタンドの話を何度かしているのだが・・・

1か月ほど前、そこの軽油はとうとう90円にまで上がった。

ところが、近くにあるガソリンスタンドの前を通ると、そこは逆に90円にまで下がっていた。

さらに最近できたけいはんなプラザ横のスタンドも、軽油は90円となっていて、近くに3か所も同一価格のスタンドができた。

そうすると、わざわざあのスタンドまで行くメリットも無くなったのだが、昨日久しぶりにその小さいガソリンスタンドの前を通った。

気になるので値段を見ると・・・・

なんと、「81円」にまでまた値下がりしていた。

すると、やはり他の2軒の値段が気になる。

わざわざ2軒の前を通って確かめたら・・・

両方とも「89円」となっていた。

すると・・・
やはり例のガソリンスタンドは、日本一安いのかもしれない・・・・


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さくらんぼ 母ときた道 ・U-NEXT

以前から有料の配信サイトで映画を見ているのだが、今まで見た居たd-TV も Huluも、見たい映画はほとんど見尽くしてしまった。

そこに他のサイトを探していたのだが、その一つ U-NEXTで、邦画をいくつか見たいものを見つけた。

そして今朝から続けてみていたのだが、その4本目に日中合作の映画をリストアップした。
この映画、1980年代の中国の農村が舞台なのだが、最初のタイトル部分にほとんど日中合作を示す表示が無かった。

脚本はあの「初恋の来た道」の脚本家が実話をもとに執筆したものと言う。

村でも貧乏な足の悪い夫と、知的障害のある嫁との間にまだ子供ができないのに、その知的障害のある嫁は子供を欲しくて仕方がない。

そこに女の子の捨て子があり、嫁はそれを連れ帰り片時も離さず愛情を注ぐ。
中国では子供は一家に一人と決められているので、女子が生まれると捨てられたようで、最初その夫も自分の実子が欲しいし、男の子が働き手としてほしいので、嫁さんが昼寝をしている間に、子供の無い夫婦に引き渡してしまう。

ところが目覚めたその嫁は、必死にその夫婦の乗る車を追いかけ、遠く離れた町まで探しに来る。

何日も何日もその知的障害を持つ嫁は、連れ去られた子供を探し回り、とうとう間違えて別の夫婦の子供を連れ去る。

捕まえられ、殴られる寸前にその夫に助けられるが、あまりに嫁が子供を諦めないので、結局夫はまたその子供を引き取り、育てることにする。

それから知的障害は有っても、わが子以上に愛情を注ぐ母親に守られ、5歳に育つが、その頃子供は友達が「のろま」と自分の母親を呼ぶことに気が付き、その言葉の意味を父親に聞く。

父親は「お前が今ここにいるのは、優しい母さんのおかげだよ」と言うのだが、娘にはその意味が理解できなかった。

やがて娘は小学校に入り、優秀であるが、時々母親が娘を心配し学校に顔を出す。

また同級生から母親を「のろま」と呼ばれ、自分の宿題のノートにも母親が落書きをして、先生から怒られる。

すると娘はそんな母親が疎ましく思うようになり、学校に来ないように家のドアに鍵をかけて学校へ行く。

ところが昼から土砂降りの雨が降り出すと、そんな閉じ込められている母親は、窓から傘を持ち飛び降り、はだしで学校に娘を迎えに来る。

その姿を娘は目にし、母親の深い愛情に気が付く。

その夜、娘は熱を出すが、両親に荷車に載せられ、病院へ着く。

娘は母親の深い愛情にきづいてからは、また幸せな母娘となるのだが・・・・

ある日母親は娘のためにさくらんぼを取に行ったまま戻らない。

数日間経ったある日、川の近くで母親の遺留品が発見されるが、すぐそばにはさくらんぼの木が有った。

母親は結局そのまま戻らず、遺体も発見されないまま、月日が流れ、その娘は医大へ進む。

その頃になって、初めて娘は父親が言ったお前が今ここにいるのは、優しい母さんのおかげだよ」と言う言葉の意味を理解する。

初恋の来た道」も秀作であるが、この映画、はるかにそれを超える名作で、例え知的障害でさらに腹を痛めた実子でなくても、母親となったものの我が子にそそぐ愛情の深さをとてもよく表現されており、何度も何度も涙がこみ上げてきた。

またこ知的障害を持つ母親役を、役者は実に見事に演じきっている事にも、とても感動した。

この映画オフィシャルサイトがある様である。

http://www.sakuranbo-movie.com/

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31年目の夫婦げんか・ U-NEXT

私は現在独り者である。
47歳で離婚したのだが、一度結婚10年目に別居を体験した。
なんとかやり直しをしたのだが、別居の原因は抱き合うことと、対話の不足であった。

やり直した当初、互いにぎこちなく会話を始めたのだが、結局7年しか持たなかった。

また、離婚後にネットで「人生のパートナー」を求め、多くの人とメールのやり取りや、実際に会ったり、付き合った経験を持つ。

こんな話をすると、多くの人は自慢話だと受け取る。
しかし、人は人生から多くを学び、特に失敗からは学ぶものが多い。

ただ、何を学ぶかはその人の「考え方」「受け取り方」の影響を多分に受け、人それぞれ1つのことからでも正反対のことを学ぶものも多い。

私が離婚後に学んだ事は、やはり「抱き合う」ことの大切さであり、肌が触れ合わなくなったとき、心の触れ合いも無くなる。
例え歳は取っても「茶飲み友達」では決して夫婦はうまく行かない。

まさにこの映画はそれを多くの人に教えているのだが、アメリカの結婚31年目の夫婦に訪れた「危機」を乗り越える話である。

日本では希だと思われるが、アメリカでは夫婦間の問題を有料のカウンセラーを挟んで、話し合うことが多いようで、よく映画で見かける光景なのだが、夫人は旦那を愛しているが、最近肌の触れ合いも無ければ、心の触れ合いも無い。
夫人は何とかそれを取り戻そうと、自分の貯金を下ろし、夫婦のカウンセリングに申し込む。

亭主は「馬鹿な事」と一蹴りするが、夫人がひとりででも参加すると聴かないし、会社の同僚の離婚経験者からも、後悔すると言われ、やむなく参加する。

カウンセリングは1週間・・・
互いの言い分をカウンセラーは聴きながら、一つずつ課題を与える。

私もまったく同感なのだが、まず「抱き合って眠ること」
この課題を夫人も何とかこなしたいと思うが、亭主は「何をいまさら・・・」となかなか応じようとしない。

ただ、その後1週間で、亭主も事の重大性に気づき、努力を開始する。

でも1週間では解決に至らず、失意のまま家庭生活に戻るのだが・・・
夫人は家を出ることを考えていたが、亭主はその晩夫人の寝室へと向かう・・・・

最終的にはハッピーエンドとなるのだが、夫人はカウンセリング中に、もう一度結婚の誓いをしたいと言っていたが、それが実現して映画は終わる。

さすがはアメリカ映画で、「セックス」ということにも正面切って取り上げている。

中高年の夫婦で見ると互いに心に通じるものがあると思う。

日本には中高年の夫婦間の問題を描いた映画は少ないとは思うが・・・
一番思い出したのは「60歳のラブレター」だった。

比較のためできればもう一度見てみたいと思うが、 U-NEXTに有ったかどうか、再度検索してみようと思う。

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再度見た「60歳のラブレター」・Hulu

今日、アメリカ映画の「31年目の夫婦げんか」を見た。
中高年の夫婦の危機を乗り越える映画なのだが、この世代の日本の夫婦を描いた「60歳のラブレター」を思い出し、再度見直してみた。


前回  「60歳のラブレター」
で、それを紹介したが、今回比較する意味で見直してみた。

ストーリー等は、前回のものを参考にしていただきたいが、この物語には3組同世代の男女が出てくる。

その中心となる夫婦は、亭主は定年退職と同時に、離婚し、若い女と暮らし始める。
しかし離婚に同意したとはいえ、夫人は身勝手に浮気を繰り返す亭主ではあっても、心の底では慕っている様子。

30年前に新婚旅行で訪れた金比羅山の近くの写真屋で記念写真を撮ったのだが、その写真、30年後の夫婦のもとに届けられ、そこには夫人が30年後の亭主に宛てた手紙が添えられていた。

その手紙を読み、亭主は自分の身勝手さを自覚し、再度やり直しを試みる・・・

私はただ映画を紹介しているわけではなく、その映画が自分に与えた影響や、何に感動したか?
のあたりの自分の経験を踏まえ、紹介している。

この主人公の夫人・・・
控えめで、口数少なく、自分の気持ちを表に出さない。

実は別れた女房にも似たようなところがあった。
今でいう癒し系の典型であったが、しかし自分の本心を表に出さない。
私は逆で、思った事を口にする。

まさに性格の不一致と思われるが、しかし・・
そんな性格だから、「夫婦喧嘩」はなかなか成り立たなかった。

私は離婚して多くの人とやり取りをする中で、相手のことを確かめもせずに自分勝手に思い込んでいる人が多いことに気が付いた。

喧嘩は誰も好まない。
しかしながら、自分と相手が何が違うのか?それを一番確かめられるのは夫婦げんかだと私は思う。
対立し、衝突して初めて、相手と自分の違いを知る。

これはとても大事なことで、相手のことを確かめもせず思い込み、決めつけていると・・・
結果としていずれすれ違う。

人は十人十色、同じものは二人と居ない。
だからこそ、自分と相手との違いを知ることは、まず第一歩となるが・・・
これを躊躇する夫婦は多い。

ただ、私の経験では、別居になった時初めて女房は「あの時、言われたあの言葉が胸に刺さっている」と初めて言った。
これって・・・
今頃言われても、取り返しはつかない。

この主人公の夫人も30年間、じっと言いたいことを言わず我慢し、亭主はそんな夫人の気持ちも理解しょうとしなかった。

私もまさに離婚して初めてそんな女房の気持ちに気が付いた。

やはり中高年の夫婦にとって、一番大事なことは「いつまでも抱き合うこと」そして「対話をおろそかにしない事」だと、失敗の中で私は学んだ。

 

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