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石巻からの位牌の解読依頼

1か月ほど前、東日本大震災の被害者から、唯一の先祖の形見として残ったお位牌の文字を読み取れないかと、画像付きで問い合わせをいただいた。

拡大して確認すると、一部分に文字らしきものを確認できた。

さっそく、どれだけ残っているかはやってみないと判らないが、一部の文字は解読可能だと返事を返した。

さっそく依頼を受け作業にかかったが、初めて見るとても大きな位牌であり、すべての文字が読み取れたのだが、複数の名前が記されていた。

 

木村家位牌・現状画像
 現状画像
木村家位牌・復元画像
解読画像

(資)文化財復元センター おおくま

山梨からの位牌の解読依頼

数日前、ドアをノックする音がした。
また宅配便か、あるいはこの建物の関係者からと思ったが、ドアを開けると年配の人が立っておられた。

聴くところによると、8月のテレビを見られたらしく、連絡もなくいきなり山梨から来られたとのこと。

たまたま居たからいいものの、留守だと申し訳がない。

先祖の位牌をお持ちになり、出来るだけ読めのようにしてほしいとのこと。
虫メガネを取出し、光にかざしてみると、肉眼では読み取れないくらいの薄さで、文字らしきものが書かれていたことが解る。

早速、このビルの1回に郵便局があり、そこで降ろされて費用を払われ、帰って行かれた。

早速取り掛かったが、カラー撮影と赤外線撮影を行った。

ところが赤外線撮影では、撮影画像を見る限り文字らしきものは確認できず、今後どうすべきかと考えたのだが・・・

パソコンに持ち込み、いろいろと画像処理をしてみると、カラー画像にも、赤外線画像にも同じ程度の、うっすらとして文字が映っていることが解った。

いろいろと、あの手この手で弄繰り回し、なんとか文字はすべて読めるものとなった。

(資)文化財復元センター  おおくま

現状画像 復元画像 のコピー
現状画像 復元画像
「建築認可證」の印の復元依頼

9月の末に横浜の建築関係の業者から、問い合わせの電話を頂いた。

何やら古い建築申請の書類に押されている「印」が、見えなくなっているらしい・・・・
大事な印なので、読めるようにしてほしいとのこと。

普通だったらその書類を送ってもらうのだが、当人がわざわざ横浜から新幹線に乗って持ってくると言う。

来られて話を伺うと、昭和24年の建築許可の書類に、数センチの認可印らしきものが押されているのだが、それがほとんど見えなくなっていて、役所が許可を出さないらしい・・・

その印の復元依頼なのだが、その印が復元てきて役所が認めると、土地の価値が3倍に跳ね上がるという。

時々裁判に絡む復元依頼があるが、それらも「証拠」として認められれば、数百万以上が動く可能性もある。

今回も東京の30坪の土地らしいが、1坪100万としても3000万であるが、これが3倍の価値になるのだから、ただ事ではない。

その業者は、その印を読めるようにするために、最初は図書館に相談したらしい・・・・
すると今度は図書館はゼロックスを紹介したという。

ところがゼロックスもできないので、ゼロックスがうちを紹介したらしい・・・・・

で、わざわざ横浜から2往復されたのだが、この作業も並大抵の作業ではなく、1億3千万画素のデジカメで、現状画像と蛍光撮影画像、そして紫外線画像、最後に赤外線画像を撮ったのだが、全くそれらには復元できる情報が無かった。

現状画像 蛍光撮影画像
現状画像 蛍光撮影画像
紫外線撮影画像 赤外線画像
紫外線撮影画像 赤外線撮影画像

普通なら、「痕跡は残っていません」と報告して終わるのだが、最近は不可能と思えば不可能であるが、可能と思えば、それは可能となるという事で、顕微鏡を覗くような作業で、朱肉の痕跡をひらう作業を始めた。

そして最初に復元したものを、メールで添付して見せたが、もっと何とかなりませんか?
つまり、それくらいでは役所もOKしないかもしれないと言われ、さらに1億3千万画素の画像を立った数センチの印の復元のために、4枚繋いで拡大し、さらに復元したのが、2回目の復元画像だが・・・・

1回目復元画像 2回目復元画像
1回目復元画像 2回目復元画像

それでも納得されず、さらに今度は部分拡大で針の先の大きさほどの朱肉の痕跡を拾い出した。

確かに「建」という字と「可」と「證」の字は、何となくそう読めるのだが、それだけでは役人には読めない可能性もあり、似たような書体の文字を横に並べ、それと比較すれば読めるようにした。

ここまで丸2週間がかかったが・・・・

それでももう少し何とかしてほしいと泣きつかれ、さらに追加料金を頂く形で、さらに拡大し痕跡を探した。
同時に斜光撮影も行っており、印の凹みの痕跡を探したが、目に見えてくっきりとわかるものもあまりない。

とはいえ、何とかしないといけないので、朱肉の痕跡を繋ぐと、印の文字らしいものも、もう少し復元てきた。

3回目復元画像 3-復元画像 のメール用
3回目復元画像 4回目復元画像

それで依頼主も納得し、本日横浜から新幹線で取りに来られた。

(資)文化財復元センター  おおくま

良心的な歯医者さん・・・

先日、ネットで探して京都のある歯医者に行った。

以前に差し歯をしていた歯がダメになり、取れた差し歯を入れてもすぐに取れる。

長い試練を受けていたから、インプラントなど夢のまた夢であったが、少し余裕ができ、前歯なので抜けたままにするのもみっともないので、出来るだけ安いインプラントを探した。

すると関西にクリア歯科と言うのがあり、そこは大阪や京都にも有って「15万円」と謳っている。
それくらいなら何とかなるかと思い、見てもらいに行ったのだが・・・

そこの医者、最初は随分と愛想がよく、説明もしっかりしてくれるので、良心的な医者だと思ったのだが・・・

いざ話を聞き出すと、その一番安い15万円のインプラントは、私の歯の状態では使えないと言い出す。
それだけならともかく、他にも何本も悪いところがあり、それらをまとめて処理しないと、その1本だけのインプラントはうちでは受け付けられないと、しつこく言い始めた。

いくら言われても、一度にそんな予算は無いと何度も言ったのだが、相手にしようとしない。

で、よく物を売る商売で、最安値を謳っていても、実際に行けばそれは売り切れたとか言って、結局高いものを売りつける・・・
まさにその歯医者版であり、間違ってもそこで治療しようとは思ないので「考えます」といって帰ってきた。

それから数日して、再度ネットを検索すると、大阪の梅田で「白山歯科クリニック」と言うところが、同じくインプラントが15万円と謳っていた。

そこで電話問い合わせをして、本日朝一に行ってきた。

実は現在厚生年金の保険を止めていて、まだ国民保険の手続きをしていない。
どっちにしろ、インプラントなら保険は効かないから、この際入れておこうと思っての話だが、歯科に行くと助手の女性が「保険が無いと、初診料とレントゲンで、7千円ほど掛かりますが、いいですか?」と言うので「かまいません」と言って診てもらった。
すると、インプラント以外にブリッジが可能らしい・・・
ただそれができるかどうかは、もっと細かくレントゲンを撮る必要があり、全部で1万円ほど掛かりますが?と言われて、また構わないと撮ってもらった。

その後そこの医院長の白山と名乗る医者が話を始めたが、まだ若くて、男前で、感じはクリア歯科の医者も似ているのだが・・・

問題なのは、この白山医師は、ブリッジにした方が安くつくし、インプラントより安定するけど、梅田まで通ってくるより、地元の歯医者で直した方が通う手間も省けるし、費用的にも同じだと言う。

それを聞き、納得して、そこでの治療を諦めた。

で、いざ受付でお金を払うとき、1万円以上は掛かるものと聞いていたから、覚悟はしていたが・・・・

何と請求金額は「2340円」と書かれていて、思わず目を疑い、受付のお人形ちゃんみたいな化粧をした女性に「えっ、何でこんなに安いの??」と、思わず聞いてしまった。

そうするとそのお人形ちゃんの女性は「はい、先生がこの金額で請求するように・・・」との事。

前回のクリア歯科は、良心的ぶった詐欺的歯医者だが、この梅田の「白山歯科クリニック」は、本当にいまどき珍しく「良心的」な歯医者だった。

(資)文化財復元センター  おおくま

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