私は好んで何度も見る作品が、何本もある。
「阿弥陀堂だより」「60歳からのラブレター」「おくりびと」そして「フラガール」・・・
もちろん別格として「海猿」のシリーズは、配信サイトでは見かけないので、一式DVDを買ってある・・・
で、何故何度もこれらを好んでみるのか?
それは「こころ」を整え、「前向き」に気持ちをさせてくれる。
ナカミそのものは、決して明るいばかりの話しじゃない・・・
だけど・・・
そこには、特に日本人の好む「情」が描かれている。
そこに心を打たれ、気持ちを洗い・・・
そしてピュアな気持ちに戻してくれる。
私は、心は「ピュア」で有るべきだと思っていて、よく精神世界では「波動をあげる」と言うが、量子力学の世界では、物質も光や音や、そして人間の気持ちもすべては「波動」だと言われる。
しかしながら、そんな波動を我々の五感では感じることはできない。
それをもし人が何となく理解できるとしたら・・・
それは「意識」と言う言葉だと思う。
そう・・・
意識には明らかに高低が存在する。
低いものほど、俗っぽく「欲」まみれであり、高い意識ほど、神のごとく穢れなく、欲から遠い存在だと思う。
そういう「意識」の工程を考えた時、人は意識して、自分の意識をあげたり・下げたりできる。
俗っぽいものから遠ざかり、欲どおしい事を考えず、もっと純粋な「意識」・・・
それが高次元の意識だと思う。
そういう意識を自ら身に付けるには、こういう作品や本を読み「感動」するのがいちばんだと思う。
(資)文化財復元センター おおくま
この番組で、「笠置寺の弥勒磨崖仏」の復元画像が紹介されます。
【番組内容】
異形の天皇として知られる後醍醐天皇。最近の研究で、自らを弘法大師・空海の生まれ変わりとし、呪術的な「密教の祈とう」を大変重視、政治を変える原動力としていたことがわかってきた。その足跡は、京都醍醐寺、奈良吉野、和歌山高野山など日本各地に残っている。力で押さえつける武士に対して、後醍醐は宗教パワーを最大限に取り入れ、天皇の「神聖さ」をアップさせた。そして、自ら民の声を聞いて、日本をまとめ直そうとしたのだ。番組では、後醍醐の足跡をたどりながら、その不屈の生涯の真相に迫る。
【番組名】「歴史秘話ヒストリア 後醍醐天皇と謎の秘宝(仮)」
【放送予定】 本放送 平成29年7月7日(予定)
今年度から 金曜日 20:00~20:43 総合テレビ
再放送 : 日曜日 0:05~0:48 総合テレビ
海外配信 本放送同日同時間
NOD配信 本放送翌日より2週間
以前にもNHKの番組では、当社の技術を紹介してもらっているが・・・
今回は復元画像だけ使われるとのこと。
日時7月7日 夜8時から
「歴史秘話ヒストリア」
http://www4.nhk.or.jp/historia/
内容としては後醍醐天皇についてらしく、以前にもこの番組で取り上げられた「笠置寺・弥勒磨崖仏」の復元画像が取り上げられるとのこと・・・
但し当社の名前は、番組の最後に協力者としてひょうじされるだけ・・・
(資)文化財復元センター おおくま
と、いきりいいかげん話になるが・・・
私は過去何回も手持ちの「海猿」のDVDを見てきた。
で、はっきり言えるのは、みんなフジテレビと言うと、スグに反韓意識で悪く言うけど、少なくてもこの「海猿」を作った現場のスタッフは・・・
けっしてハリウッドに負けることのない、映画を創り上げたと、私ははっきりと言いたい。
つまり私は「的レベル」を重視するのだが、ハリウッドは有りもしないものをあたかも事実であるように、CGで見せることは得意でも、この映画のシリーズのように、現場で救援活動に命をかける人々の「おもい」など、けっしてハリウッドでは見ることができない。
だけと゜・・・・
このシリーズにはそれが描かれている。
その価値を採否を浮かすべきだと私は思う。
去年の暮れから正月にかけて、一つの仕事が飛び込んできた。
何やら遺言書の消された部分を読めないかと言う問い合わせである。
私も何度も上から消された文字の復元経験はあるが、しかし実物からではなく、コピーからとの話であった。
早速送ってもらった原稿を1億3千万画素のデジカメで撮ってみた。
すると・・・・
このコピー機は、微妙な濃淡を、トナーの濃度で表現するものではなく、新聞の写真印刷と同じ「網点」の大小で、グレーを表現するものであった。
濃淡は網点で表現されている |
つまり、実物からの復元作業で有れば、元の下の文字のインクなり、墨なりに微妙な色がついていたり、上から消された線でも下の文字との濃度差や色調の差があるので、それをもとに作業が可能となることも多い。
ところが今回は、原稿自体がコピーであり、トナーの黒一色で、しかも濃淡は網点の大きさで表現されているものだから、画像処理の段階で、切り分けることができなかった。
本来、諦めるべきなのだが・・・
元々この復元の仕事は、一つの完成した技術があるわけではなく、すべては現状が違うので、それぞれに合った方法を「試行錯誤」で探し出して、ここまで技術を伸ばしてきた。
そこで考えられることは、ある程度の部分で、下に書かれている文字の見当がついているので、それ上から消された線を「人力」で消していくことにした。
私としても前代未聞の経験であるが、何度かやり直していると、文章としてつじつまが合う文字が判ってくる。
そうなれば、あとはその文字を探し出す作業となり、最終的には全て読み取ることができた。
現状画像 | 復元画像 |
(資)文化財復元センター おおくま