「こころのチキンスープ・その1」の中の話の一つなのだが、身体障害者が通う施設に掲げてある言葉らしい・・・
苦しみを超えて
大きなことを成し遂げるために力を与えてほしいと神に求めたのに、
謙遜を学ぶように弱いものとされた。より偉大なことができるように健康を求めたのに、
より良いことができるようにと病気を頂いた。幸せになろうとして富を求めたのに、
賢明であるようにと貧しさを授かった。世の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに、
神を求め続けるようにと弱さを授かった。人生を享楽しょうとあらゆるものを求めたのに、
あらゆることを喜べるようにと命を授かった。求めたものは一つとして与えられなかったが、
願いはすべて聞き届けられた。神の意に添わぬものであるにも拘わらず、
心の中の言い表せない祈りはすべて叶えられた。私はあらゆる人の中で最も豊かに祝福されたのだ。
南部連合の無名兵士
(資)文化財復元センター おおくま
先日久しぶりに4冊の「こころのチキンスープ」のシリーズを買った。
さらに続けて、以前に買って読んだが手元に残っていない本を含め、また4冊買った。
「その2」を現在読んでいるのだが、「その1」を以前に読んだ時、「その1」が一番感動的な話が載っていると思ったのに、今回読むと、2~3話はこみ上げるものがあったが、それ以上に「その2」はグッとくるものが多い。
その中の1話を紹介したいのだが・・・
私は自問自答をして、返ってきた価値観で物事を考える。
その一つに「人は人生から多くを学ぶ」と言うのがある。
生まれながらに変わらない人は一人もいない。
人生において、家族や環境や教育がその人を変えていく。
そのよい例がこの話だと思う。
パパは何でも知っている。
4歳・・・僕のパパは、なんでもできるんだぞ。
5歳・・・僕のパパは、何でも知っているんだぞ。
6歳・・・僕のパパは、君のパパより頭がいいんだぞ。
8歳・・・僕のパパにも、知らないことがあるんだね。
10歳・・パパが育ったころと今とは、だいぶ違うんだよな。
12歳・・あぁ、しょうがないさ。 知らなくても無理ないよ。 だってパパは歳だもの。 自分が子供だった頃の事なんて覚えていないのさ。
14歳・・パパの言うことなんか、気にしなくてもいいんだよ。 古いんだから。
21歳・・えっ、僕の父さん?もうどうしょうもなく時代遅れさ。
25歳・・父さんにも、少しはわかっているみたいさ。 でも、そんなの当たり前だよね。 あれだけ長生きしているんだもの。
30歳・・父さんの考えも、きいたほうがいいんじゃないかな。 何と言っても、経験があるからね。
35歳・・父さんに聞くまで、僕は何もしないからね。
40歳・・父さんならこんな時どうしただろう? すごく知識も経験もほうふだったものな。
50歳・・もし父さんを生き返らせることができるなら、何も惜しまない。 そうすれば父さんに相談できるんだがな。 父さんがあれほど賢い人だったなんて、むかしはまるで気が付かなかった。 もっといろんなことをおしえてもらえたのに。アン・ランダース
つい最近の2013年の作品らしい。
主人公の「ポール・ポッツ」と言う名前は知らなくても、テレビやYouTubeでオーディション番組でオペラを歌って優勝した男の事は御存じだろう。
同じようにその番組で女性も優秀してProとなっている。
かれのサクセスストーリーなのだが子供のころから随分といじめられて大きくなったらしく、卒業後は携帯電話のショップの店員だったということで、あの番組 で一躍有名になったらしいが、とても理解のある彼女と付き合い、そして結婚しているらしく、良きパートナーとは、良き理解者であるべきと言える。
彼女の勧めが無ければ彼は一生アマチュアのままだったのだろう。
ストーリーは時間の関係か、随分と単純化されているようだが、Wikipediaを読むと、いくつも仕事を代わったり、一時期は市会議員をつとめていた時期もある様で、紆余曲折の人生の様である。
ただ彼のサクセスストリーの映画化は、これ以前に一度持ち上がっていたが、中止になっているらしい・・・
2007年の邦画。
このタイトルは聞き覚えがあるが、何分「はやりもの」の嫌いな私は見ることも無かった。
なにやらリリー・フランクの自伝的小説らしい・・・
彼にも興味がないのだが、樹木希林が出ているのでとりあえず見てみた。
ところがこの物語、筑豊に子供のころに住んでいたと言う話から始まる。
何やら主人公の時代とそして生い立ちが、私に似ているところがある。
私自身も小さい頃、絵描きになりたかった。
ただ彼のように親のすねをかじって、大学へ行ける立場じゃなかったし、彼の学生生活や卒業後の自堕落な生活を見ていて、「焼き、いれたろかぁ・・・・」と思えてくる。
しかし、似たような生活をしていた若者が多かったから、こんな話ででも小説が売れるのだろう・・・
で、実は彼とは10歳の開きがあるはずなのだが・・・・
それでもどういうわけか、時代的に同じ時代を生きたような感じがしてくる。
このタイトルの東京タワーだが、私も小さい時から父親とは別れて暮らしていて、彼のように夏休みに父親のもとに遊びに行った記憶がある。
で、実はかなり小さい時、父親に連れられ、東京見学をはとバスに乗り経験したのだが、たぶん小学1年頃だったと思うが、東京タワーへも行っているし、その下で記念写真を撮っている。
たぶんできて間が無い時期だったんだろうと思うがその写真、下の方に集合写真があり、その上には下から見上げた東京タワーが綺麗に入っていた。
写真の仕事を初めてから、その事を思い出すのだが、どう考えても集合写真の角度は正面なのに、東京タワーのてっぺんまで下から見上げて写っているはずもない・・・
たぶん合成されていたものだろう。
で、もう一つ共通点があり、彼が子供のころ住んでいた場所と、私が生まれて小学1年まで住んでいた甘木はとても近い。
しかし甘木は炭鉱町ではなかったが、先日その近くで「大隈」という地名があることを知り、行ってみた。
甘木から50キロほどの場所で、たぶん母親方の苗字が「大隈」であり、黒田武士だと言う話から、ルーツはこのあたりだろうと思うが、なんと・・・
その「大隈」と言う地名が、この映画に出てきた。
主人公が母親の実家から引っ越す場面で、バスに乗るのだが・・・・
そのバスの行先が「下大隈町 行」と、はっきり読み取れる。
前半はそのあたりに興味があったのだが、中間部の彼の高校から大学、そして卒業後の自堕落な生活には、見ていて腹が立つ。
しかし後半部分はさすがに樹木希林だけあって、ジーーーーーンとさせてくれる。
それと・・・若い頃の母親役を、樹木希林の娘が演じていたのだが、私は初めて見たが、本当に母親似であることにびっくりした。
2013年のドイツの作品らしい。
パガニーニと言う名前は聞いてはいるけど、超絶技巧のバィオニストということぐらいしか知らない。
この作品でパガニーニを演じている人も、実はかなりのバィオニストらしい・・・
夜中に呑みながら見たのだが、あまりの演奏の凄さで、感極まってしまった。
よく音楽映画を見るのだが、海外の作品は、主役の人がソレナリに演奏できる役者を使っている様で、演奏シーンが見ていて違和感もなり、盛り上がるのだが・・・
しかし日本のこの手の作品は、役者が実際に演奏できる人は希なのか?指の運びと音楽とがマッチしていないものが多い。
しかし、「神童」の時は、調べると本人が演奏してないにもかかわらず、見ていて惹きこまれてしまった。
この映画でパガニーニが演奏しているバイオリンはストラディヴァリウス。そのお値段、5億円!とか・・・