- 【経験は財産なり・・・】
- 2006年07月01日07:36
随分以前から感じている事だけど・・・
僕は写真を専門としていながら、授業として習った事も、師匠に付いた事も無いわけ。
全ては独学なんだけど、それでも十分自信はある。 で、昔スタジオのアルバイトの募集をすると、時給が安い割に大勢の応募者が合った。
で、面接の時にいろいろ聞くと・・・・
どこも「経験」の無いモノは雇ってくれないと言う。
おかしな話だよね??
ニンゲン誰だって、生まれた時から技術を身に付けている者なんて一人も居ないやん??僕らが若い頃には、「見習」「中習者」募集なんてな張り紙がどこにでもあった。
ところが今は「経験者」しか雇わないと言う・・・
だから、みんな専門学校や大学で、少しでも勉強しょうとするんだろうけど、それもおかしいわけ・・・
で、そう言うところに行くヒトは、学校で技術が身に付き、社会に出たらすぐにそれが役立つものだと思っているし、また学校はその弱みに付け込んで、あたかもここを出れば「就職率」が高いとパンフレットに謳っている。技術なんて、昔から「習うより慣れろ」と言われているやん?
理屈で理解できても、手が動かなければ意味が無い。
経験を積んでこそ「身に付く」モノなのに、今の世の中、その「経験を積ませる」ところが無い・・・
この話をすると「今の世の中、余裕が無い」と言ったヒトがいるわけ・・・
昔は「ヒトを育てる」余裕があった・・
だから素人でも飛び込めたのに、今は経験者しか雇わない。
つまり会社としては、「仕事を抱えている」訳だよね?
言い換えれば、それをこなせば金になるから、それさえしてくれれば、それ以外のことで従業員と関わりを持ちたくないと言うのが本音で、従業員も金さえもらえれば、それ以外のことで会社との関わりを持ちたくない。全て間に「かね」と言うモノを介して成り立っている関係やん?
だから、会社は自分が生き残るためにリストラをし、社員はちょっとでも高い給料を目指し、転職をする。お互いがそんな関係だから、「お茶くみ」なんて「無駄」だと両方が思う。
だけど、ヒトってまず「お茶くみ」や「掃除」からスタートすべきだと思うわけ。
実は僕も若い頃は「無駄」だと思っていた。
高校を卒業した時、ある知人から、ホテルのレストランの仕事を紹介された。
行きたくなかったけど、とりあえず面接に行くと・・・・
マネージャーが「まずホールでウェイターを数年・・・」「それから厨房に入り・・」いゃ「厨房で皿洗いを数年・・・」「それからコック見習・・」と言われたけど、何でそんな無駄な事をしないといけないの?と僕は思ったわけ・・・
人並み以上の学習能力があり、積極的に吸収する性格だから、そんな無駄な事に時間を使いたくないと思ったわけ。で、当然行かなかったけど・・・
だけど、歳をとってきて、自分がヒトに教える立場になると・・・
その意味が解かるわけ僕も高校時代に皿洗いの経験があるんだけど、残り物を見れば客の反応が解かる。
まして、ウェイターは直接客と接しているわけやん?
顔が見えているわけ・・・
どんな顔して食べるのか?まずは、客の反応を知ることから始まるわけよ・・
それ以前に、まず教えてもらうヒトに対して「敬意」を払わないと、誰も教えてくれない。
だって学校みたいに授業料を払っていないわけだから、「教えてもらう権利」なんて無いわけよ・・・
自分から「教えてください」「学ばせてください」という態度が無いモノには誰も進んで何も教えないやん?こんな事、誰でも理解できる事じゃないかなぁ・・・
だからまずは「雑用」なんよ。
雑用もこなせ無いモノに、技術なんて身に付かない。「やりたいこと意外は無駄な事」なんじゃなく、それらも含めて「シゴト」なの
職人の世界って、「かね」を介しての関係じゃなく「ヒト」を介しての関係じゃないかなぁ・・
まず「ヒト」を見る・・
お茶くみも出来ないものは、技術を教えてもすぐ金のために他に行く・・・
そう言う「考え方」が職人の世界と合わないわけよ。「徒弟制度」って今では死語になっていて、若いヒトに言っても知らない。
もちろん僕自身も若い頃は「そんなもの、時代遅れ」と思って見向きもしなかった。だけど、立場が変わり、自分が「ヒトを育てる」立場にたつと、これほど優れたものはない事に気が付く・・・・
くまさん
コメント
- さくら2006年07月01日 08:24
- おはようございます
そうですね、今はとにかく利益主義、企業も即戦力になる人を使う傾向がありますね さくらは学校に行ったわけですがそこで学んだことはあまり役に立っていません、むしろやたらに知識を詰め込んでいくよりは若い頃から職場に飛び込んでいって若い何でも吸収する頭で学んだほうがよかったと後悔する事があります
ぁ でも違った意味で学生生活は有意義でしたが上司の後をついて上司のやり方をよく見て自分で考えて自分流を作り出すことはとても大切に思います、残念ながらさくらの会社も人員削減により若いうちから一人で何でもやらなくてはになり新たな物を作り出す意欲のない人間が増えてきているように感じられます。
昔のやり方がすべて正しいとは感じませんが・・・
本当はお茶くみをして会話をしそこからまた新しい絆を作ることは大切だと思います。でも正直お茶を飲みにくる人がひまつぶしであったりするとちょっと目が怒りますwもっともっと本当はゆとりを持ってお仕事をしたい
ゆとりがあるからこそ美味しいお茶が入れられるんです
ってさくらが人間が出来てないせいですね ごめんなさい
- コメント
- 退会したユーザー2006年07月01日 10:09
- はじめまして♪
四捨五入コミュからお邪魔しました
足跡ぺたっ(*´∇`)ノ ヨロシクネ~♪
- くまさん2006年07月01日 11:54
- そう、ヒトとしての基本だと思うよ。
お茶くみは一つの例えであり、相手はその姿からそのヒトを見ているわけ・・・
すると見えてくるんよ、そのヒトが将来どうするかが・・・ さくらさんは何の学校に行ったの?
医療関係が憧れだと言っていたけど・・・くまさん
- 鈴木三日2006年07月01日 12:28
- 経験者しか雇わない風潮は労働移動が盛んになったからで、会社が自前で社員を育成しても、ずっと会社にいてくれるわけではないから熱が入らない。それより即戦力をと考えるわけですね。
終身雇用の良さを見直す必要がありますね。
- さくら2006年07月01日 13:35
- くまさんへ
さくらは福祉の学校に行ってましたよ^^
医療関係は数学が苦手で行けませんでした(滝汗 生物はむっちゃ得意だったんだけどなぁw あたしね自分の会社でおもうんだよね、いくら仕事のできる優秀な人ばかりいても玄関にゴミが落ちていても拾わないとか花瓶の花が枯れていても知らん顔とか・・・
確かに仕事以外の部分ではあるけれどもそこが一番大切なんじゃないって?
お客様が会社に入ってほっとできる、仕事をする人がほっとできる環境を作れるのも一つの仕事
でもそういう部分はあまり評価はされない
(ま そんなこと(評価)を考えてやってるのも何なんだけどね)
終身雇用にしろ何にしろ要は一人ひとりの心の持ち方、仕事への姿勢なんだと思うんだよね
肩書きがどうとかそんなことを気にしているうちはいいお仕事は出来ないような気がします。
肩書きがなんぼっていうけどその肩書きだって一部の人の判断なんだけどねぃ やっぱそれだけ高給取りになるし目標としちゃうのかなぁ。。。
- くまさん2006年07月01日 15:24
- 珈琲時計さん
もう退職して悠々自適でいいですね・・・
ぼくなんか、終身雇用どころか、生涯現役ですわ・・
でも、やはり「シゴト」って、お金目的じゃなく「やりがい」だと思うんだけど・・・
むしろやりがいのある仕事に就けることの喜びなのかなぁ・・
歯車のひとつとして仕事をして、いつでも部品の一つとして棄てられる職場じゃ、やりがいなんて無理なんでしょうね? くまさん
- くまさん2006年07月01日 15:28
- さくらさん
福祉ですか・・・
あれも一時随分資格修得がブームになったね・・・ 肩書きを自慢しても、結局自分自身がリストラされて、「タダのヒト」になったとき、ホントの自分の姿を思い知らされて、立ち直れないヒトって多いと思うよ・・・くまさん
- さくら2006年07月01日 16:36
- くまさんへ
さくらが学校卒業して少し経ったら資格ブームになりましたね
今も福祉医療関係は引く手あまたらしいです。
まだまだ昔の肩書きを利用しようとする人がいる限り結構ちやほやされるみたいですよ、そしてそれに頭の上がらない人もいる限りたった一人のわがままのためにお茶を飲みにくる方もいるのは田舎の悪習ですかね^^;
リストラなら別としてなんですが・・・ 生涯現役素晴らしいと思います^^ 柔軟な発想でいれるとしたらそれはもう最高ですね。日々変わっている日常を見つめて自分のアレンジを加え仕事する そういうことできるといいなぁ
私は私のペースでゆっくり何か足跡を残したいな
- SORO2006年07月04日 07:46
- 仕事場って、入社初期でお茶汲みや掃除がきちんと出来ない人は将来もきちんとした仕事が出来ないから、良い教育になると思います。その点同感しますね。
- くまさん2006年07月04日 08:12
- そうでしょうね・・・
大事なのは「こころがけ」ですね