- 【失敗は成功の元・・・】
- 2006年06月28日23:45
今、引越しのための荷物の整理、そうまさに整理中・・・
もう15年以上前の話なんだけど、シゴトでフイルムの現像を出していた現像所がミスをした・・・
つまり、普通の35ミリのフイルムは、「自動現像機」と言うのか?液温も現像時間も全てオートで設定されているわけ・・・
だから、機械が故障しない限り、問題は起こらない・・ところが、僕らが使う「ブローニーフイルム」という大きなフイルムはこの機械には通らない・・・
だから、昔からある古いタイプの手動式(?)の現像機を使っていたらしい・・
ところが、ネガの仕上がりが薄すぎた・・・
おかしいと言ってクレームを入れて、現像所が調べたら・・・・
現像液温が設定より低かったらしい・・・
つまり、ネガの現像は、「液温」と「現像時間」の掛け算で、変わるんだけど、液温が低いとネガ濃度が低いわけ・・・
つまりプリントすると暗い写真になる。
これは我々プロとしては致命的な事で、現像所のミスが我々撮影者にとっても信用を落とす事になる。で、僕が文句を言うと、その現像所の所長が原因を調べて、今後気をつけると約束した。
で・・・
僕は失敗は誰にでも有るけど、それを活かしてやり直すチャンスは与えるべきだと思っているわけ・・・
だから、その後もその現像所に出しつづけたわけ・・・で、この話を当時ニフティサーブのメンバーのプロカメラマンに言うと・・・
かれは「そんなところに出すほうが悪い」と言うわけ・・・
しかも「二度と出さない」と言う・・・・俗に「君子危うきに近づかず・・」だろうなぁ・・・
にゃるほど、プロたるもの・・・
と、思うよね?だけど・・・
ちょっと待てぇ・・・と、思わない?
まず「失敗するか否か?」は、失敗するまで判らない筈・・・
可能性が高いか低いかと言う問題と「失敗した」と言う事実は必ずしも一致しないはずじゃない?
早い話が見ていて「危なっかしい・・」と「危ない」とは違うはずよ。確かに、失敗されるとカメラマンとしては困るわけ・・・
プロラボと言えど「失敗しても現像料の10倍までの保証」と謳っていたりするんだけど、たとえば海外ロケや大金が掛かった撮影でも、現像を失敗されたら終わりな訳よ、イャホンマ・・・
だから、その可能性のあるところには出さないと言うのも、解からなくも無い。だけど・・・
世の中に「絶対」はありえない・・
どれだけ気をつけていても、人為的ミスはゼロには出来ないわけよ・・・
失敗して初めて言えることなんよ。で、「失敗されたから、2度と出さない」と言う考え方も解からないわけではない。
でも、これもおかしくないかい??
今度は確率の問題も出てくると思うよ・・・
1度失敗したところは2度失敗するのか?
あるいは、「2度と失敗しないのか?」だよね・・・
失敗を活かせれば、「同じ過ち」は犯さない・・でも、まだ失敗をしていないところは?
その失敗を犯す確率は高いはずじゃない?
僕はそう考えるわけ・・・ヒトは成功より失敗から多くを学ぶはず・・・
前に話に出た「×2の助産婦」に僕は「バツは活かせば勲章」「それを二つも胸に付けているんだから、もっと胸を張って前に進め・・・」と励ました事があるわけ・・
そう、失敗は汚点じゃない・・・
経験は財産なんよ・・・
彼女は結局その経験を活かせなかったけど、世の中自分の心がけ次第だと思うわけ・・・だからこそ、サッカーの話もそうだけど「積み重ね」のチャンスを与えるべきだと思う、世の中は・・・
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