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客観視
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【客観視】
2006年08月20日15:41

これって、とても大事なことだけど・・・

3次元レベルの人にはわかんねぇだろうなぁ・・・・

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

以前に、恩師のはなしで「作品に作者の思い入れを詰め込んでも、見るヒトにはそれは伝わらない」と書いたと思う。

でも・・・
作品って「自己表現」やん?
「表現する」って、誰かへ「伝える」事とどう違うの?
と、随分難しい話になるんだけど、つまり、自己表現とは本来他人に伝えるというより、「自分で自分を確認する行為」だと思ってみたりして・・・

よく、僕は自問自答をする。
それの応えが作品となるんだけど、それは第三者にちゃんと伝わるものではないと思っているわけよ。
じゃ、第三者には自分の作品がどう映っているのか??

先日の客観的な自分が、幽体離脱のごとく、空中に浮遊し、自分の言動を見ていると言うのは、まさにそれと同じで、「第三者の目」で自分を見てみることなんよ。
でも、自分自身を客観視するって、どうするの??

答は簡単「意識を外に置く」ということ。

作品、特に僕の場合、写真の中でも「モノクロプリント」を自分で焼いていたやん。
写真って、撮っているときに「いい!!」と思ってシャッターを夢中で切っても、それが写真としてみたときに「写っていない」ことが多々、いゃ大半かなぁ・・・
つまりコンタクトと呼ばれる、フイルムの「ベタ焼き」を覗きながら、伸ばす写真を探すわけ・・・
で、とりあえずいくつかに丸をつけて、焼いてみる。
ただ、焼くといっても、写真って「撮った瞬間」と、「写真として創る」楽しみがあり、プリント作業はその創る楽しみの部分。
創っている間は「主観」なんよ、自分自身の・・・
あぁやって、こうやって・・・といろいろと手を入れる。
たげと゛・・・・
今度はそれを「鑑賞者の目」で選びなおす。

それが「作者の思い入れは、鑑賞者に伝わらない」ことの裏返しなの。
自分の主観は伝わらないけど、自分が他人の作品を見たときに、何に心を奪われるか?
を、自分が客観的に自分の作品を見たときに、それが判る。

「投げる」という言葉があるやん?
ボールを投げるとか、あるいは物事を投げ出すとか・・・

僕はこの「投げる」という行為と言うか、意識と言うか、これが自分の作品を客観視する秘訣だと思っているわけ・・・
「投げる」とは自分の「手を離れる」ことやん?

つまり、「自分の意識の外に置く」ということと同じなんよ・・
と、言っても自分の作品を他人の作品として見てみるって、そう簡単ではないと思う。つまり「主観を排する」わけやん??

僕はこれをする為に、例えば丁寧に1枚1枚焼いたプリントを、一度床にばら撒くと思ってもらえばいい・・・・早い話が「床に投げる」

そして、そのまま放置し、時間の問題じゃなく、ぜんぜん違うことを考えてみたり、その場を離れたりして、その作品のことを一度完全に忘れてしまう。

で、それから何気なくばら撒いたものを見てみる。
この時点で、完全に意識を作品の外に置くことが出来るわけ・・・
その気持ちのまま・・・作品を見てみる。
それが第三者の視点だと思うわけ・・・
他人が創った作品を見ている感覚なんよ、その時は・・・
その中で「いい!!」と思ったものが、第三者の目で見てもいいものだと思う。
勿論、百人百様の見方考え方があるけど、「鑑賞者の一人の目」にはなりえる。
作者の思いを詰め込まなくても、いいものはいい・・・・

自分を客観視するのも、同じ理屈で出来る。

くまさん

コメント

  • SORO

    SORO2006年08月21日 06:04 削除
    自分を客観視する事は難しいことでもあり、言い訳の出来ない冷酷なものとも言える。自分の仕事・暮らし・生活etc・どれも客観視する事は難しい。
     でも、くまさんは、それをやっている。
    大変な作業だと思います。
  • くまさん

    くまさん2006年08月21日 16:59 削除
    何なんだろうね・・・
    僕には物事の反対側とか裏側とか言うものが、簡単に解かったりするわけ・・・
    例えば僕の考え方は特殊だと思うけどもだけどちょうど僕の反対側の考え方の人も居るはず・・・
    そう考えてみると、その人はこんな考えじゃないのかな??
    とか、人の話の「裏」を考えたら、言っている事の裏が見えたりする。

    そんな感じで、相対するものの考え方が簡単に浮かぶわけ・・・
    それが自分を客観視することに繋がる。

    だけど・・・
    多くの人は、自分の考えを人に説明することも出来ないし、ましてはその「逆」を考えてみて??と言っても、まったく逆の立場の考え方なんて、想像も出来ないという人がどうも世の中には多いね・・・
    アメリカが、イラクに正義や自由を振りかざしても、それは「アメリカにとって」の話であって、イラクにはまた逆の自由も有れば、正義感もある。
    こんな解かりきった話が、何で判らないのか?不思議でならなかったり、どこかの総理が靖国に拘るけど、立場の逆の人にとっては・・・
    てなことは、なんで思いつかないのかなぁ・・・と思ってみたり。

  • SORO

    SORO2006年08月22日 10:53 削除
    イラクも靖国もまったくその通りだと思います。
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