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東儀秀樹
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【雅楽】

この前、別れた嫁さんの気持ちを解かろうとしなかったことに、気づかされたと言ったよね??

実はカメラマンの仕事で、「結婚式」のスナップなどを撮ることがある。

で、日本の神式の結婚式では、必ず「雅楽」がバックミュージックとして流れているんだけど、僕はいつもそれを聞くと、なんか調子っぱずれのような音程だから、背中がこそばゆくなって、気持ちが悪い・・・・

で、近くの神社で「七五三」の写真を撮らせてもらっていたんだけど、神社の境内は木々の間を風が吹き抜けていたりして、実にのんびりとした時間が過ぎるわけ・・・・

そんな時間を過ごしていたら、急に嫌いなはずの「雅楽」を聴きたいなぁ・・・と思ってしまった。

で、仕事の帰りにレコード屋によって、「雅楽」のCDを探していたんだけど、たまたまそこに「東儀秀樹」と言う、なんか名前を聞いたような人のCDがあり、それを買って帰り、スタジオの作業中にそのCDを掛けながら仕事をしていたんだけど・・・・

どういうわけか、理由もなく涙が込み上げてきた・・・

その音楽は、実は古典の雅楽ではなく、「ヒーディングミュージック」と呼ばれるもので、とても「ゆったり」としたテンポの曲で、聴いていると気持ちがよくなるんよね・・・

本来僕はそういうテンポの遅い曲は苦手なはずなのに、その時はとても「心地いい」わけ・・・・

で、フトその時「気づかされた」事は、別れた嫁さんの事なんよ・・・

嫁さんは美人で優しく、思いやりのある性格で、まさに「理想的な女房」で、僕の友達にも優越感をもって紹介していた。

そんな優しい人なのに、僕は彼女の「欠点」にばかり目が行っていたわけ。

つまり、時間にルーズで約束の時間を守らないし、何をさせてもゆっくりしたペースで作業をするから、他人の2倍はおろか、3倍の時間が掛かる。

逆に僕は時間に正確だし、学習機能が働くから、必ず「進歩」する。

そういうものから見ると、嫁さんのその性格は「欠点」としか映らない・・・

で、僕はせっかく彼女の長所があるにもかかわらず、その「欠点」を直すように彼女に何度も言ったんだけど・・・

のんびり屋の嫁さんは「ちょっとずつ・ちょっとずつ・・・」と口では言うけど、いつまでたっても全然直らなかったわけ。

で、最初は優しく言っていたけど、いつまでたっても直らないから、どんどん僕の言い方は「きつく」なってくるわけ・・・

で、最後には「怒る」様な口調になったんだけど・・・

そうすると、嫁さんは直すどころか、「貝」になった。

つまり「心を閉ざした」わけよ・・・

ここが「性格の不一致」に当たるんだけど、僕はあれだけ美人で優しいのだから「欠点を直せば」「もっと良くなる」というのが、僕の考え方だったんだけど・・・

結局は嫁さんは最初から「直そうとは考えていなかった」と言うこと。

そのことに、東儀秀樹の音楽を聴いたとき、涙が出てきたのは、嫁さんの性格は今でいえば「癒し系」そのものなのに、その「良さ」を僕は「当たり前」の事と勘違いしていて、それより「欠点を直せば」もっと良くなる」という考え方だったんよね・・・・

つまり、この前の最初の彼女の事にも通じることだけど、嫁さんの長所を理解できずに、欠点ばかりに目が行っていて、「嫁さんの気持ち」を理解しようとしていなかったということに「気づかされた」わけ・・・・

僕はこれを「気づきを与えられた」と思っているんだけど、「気づく」と「気づかされた」と言う言い方では、かなり違うわけ。

つまり「気づく」とは、自動詞で自分からそうなることだけど、「気づかされた」とは他動詞で、他の力が働いたということ。

つまり「目に見えない不思議な力」が僕を動かした・・・

確かに仕事場でも自宅でも1日中一緒にいるんだけど、それを「苦痛」と感じることもなく、まるで「空気」の様に「あって当たり前」だと感じていたんよね・・・

で、彼女の存在は、その東儀秀樹の「ヒーディングミュージック」そのもので、とても嫁さんの存在の良さに初めて気づかされたわけ・・・

で、そのとは思ったのは・・・

じゃもう一度嫁さんとやり直しをしようと思うことではなく、一度すでにやり直しをしてダメだったわけだから、もう一度やり直しても同じなんよ・・・

だから・・・

僕はその「気持ち」を「次のパートナー」に活かそうと思ったわけ・・・

だからこそ・・・

僕は何度も言うけど、それぞれの体験を「共有」できれば、人生はもっと豊かになると思うわけ・・・

くまさん

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