昨年、私共が復元させていただいた、京都・嵐山にある「法輪寺」において、復元された「虚空蔵菩薩像」のための法要が行われます。
当日は、修復され、現状保存された「実際の板絵」の虚空蔵菩薩像、私共がデジタル画像として復元し、それを大型プリンターで、原寸大に「和紙」にプリントしたものを、掛け軸として加工された2つの、「現状の虚空蔵菩薩像」と「甦った虚空蔵菩薩像」をあわせて展示されます。
虚空蔵菩薩は、法輪寺のご本尊で、この板絵は痛みがひどく、過去に一般公開されたことの無いものです。
さらに、今回のデジタル復元にあたり、実物の板絵には細かく「きりがね」という、金箔を細く切り、絵柄を施す技法が用いられていましたが、残念ながらその繊細できらびやかなきりがねの輝きは、インクジェットプリントで収めた復元画には表現できていません。
ところが、今年になり、大手印刷会社にて「金箔紙の上に印刷」をすることにより、そのきりがねの輝きが表現でき、それを別途印刷したものを、法輪寺本堂に納めることとなりました。
しかも、その本堂に納められる仏画と、「同じもの」を虚空蔵菩薩信仰の信者向けに、「お分け」することになっています。
限定品で、高価ではありますが、一般的に仏画は、「実物」を複製したコピー品でしかありませんが、今回の「デジタル復元画」は、今の現状の姿の仏画は存在しますが、「復元画」は「デジタルデーター」としてしか存在しません。
ですから、そのデーターからプリントされたものは、全てが「実物の復元画」ということになり、しかも法輪寺に納められる仕様と同じものが信者向けに販売されます。
ですから、ご本尊を「お分け」するという表現になっています。
その金箔画もあわせて展示されることになっており、当日「ABCテレビ」の夕方の情報番組の取材も予定されています。
ご興味のある方はお出かけください。
一般の参加が可能です。
3/10日 午後1時?2時
住所 京都市西京区 嵐山虚空蔵山町