有料動画配信サイト「NETFLIX」には、他のサイトには無い「ドキュメンタリー」の作品が多い。
その分、邦画が少ないのが玉に瑕だが、それでも今までいくつものサイトをハシゴしてきたが、このサイトは一番コストパフォーマンスは高いと思う。
ここのドキュメンタリーは金融関係の裏を暴くものや、医療関係あるいはCIAがいかに海外の政権に関与し、自分たちに反抗的な政権は徹底的に関与して潰してきたと、その仕事に関わってきたものの内部告白が有ったり、また闇の勢力がいかに政府を動かしているか?
そして麻薬問題にも多くの利権が絡み、医療業界がいかに医師にわいろを送り、特許の無い医療用大麻を禁止させているかなど、多くの作品はアメリカの国民が自国の政府を告発したものが多い。
そんな中、この舞台はブラジルらしく、2014年に作られた医療用大麻の解禁に向けて、戦う母親たちを追ったドキュメンタリーで、ブラジルでも「医 療用大麻」は禁止されているらしく、自分の子供が特殊なてんかんの症状を持ち、国内であらゆる治療を試みたが、発作は改善されない。
ある時、アメリカではある大麻の成分で作った薬が、同じような症状に効くと言う話を耳にし、さっそくアメリカから輸入するのだが・・・
ブラジルの医療機関がそれが手元に届くことを阻止した。
大麻が輸入禁止品目となっており、それを許可するには複雑な手続きが必要で、それもその都度書類の提出が必要だと言う。
しかし、子供の発作は待ってくれない・・・
そこで二人の同じ症状の子供を持つ母親が立ち上がり、ドキュメンタリー番組が作られ、テレビやネットで放映され、多くの反響を呼び、運動はどんどん大きくなり、マスコミやデモやブラジルで開かれた医療用大麻の国際シンポジュウムなどに乗り込み、理解を広めていった。
その後運動に参加した夫婦の奥さんがそれを必要とし、自家栽培のためにネットでその種をもとめた。
それが麻薬捜査官に摘発され、亭主は麻薬密輸の罪で訴えられ、裁判待ちだと言う。
最初の運動を始めた母親たちは「特例」として、その薬品の使用が許可されたが、しかし医者の「処方箋」を必要とする。
しかしながらブラジルの医者は、下手に処方箋を書き、問題が発生すれば医師免許停止を恐れ、処方箋を書こうとしない。
また医療用大麻の国際シンポジュウムの参加者は、他の特許のある薬品がすぐに許可されるのは、「リベート」があるからだとはっきりと証言する。
運動は山場を迎えるが、結局ブラジルの医療機関は、その薬品を禁止リストからは削除しなかった・・・
(資)文化財復元センター おおくま
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