「神とは何か」ミラン・リーズル著

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この本はまさにAmazonで「神とは」というキーワードで検索したものである。
 
私は随分不思議な体験をしているので、それは私の錯覚や思い過ごしでないことは、以前から判っていたし、それは少なくても「目に見えない不思議な力」が関わっていることは「否定できない」と思っていた。
 
されども私は信心深いかと言うと・・・・
少なくても以前はそうではなかった。
 
仕事で神社に出入りしていたが、拝殿に向かい手を合わせていても、それは形だけだったと言える。
 
つまり、わたしは元々我が強く、人に頭を下げるのが嫌いな性分である。
 
ましては「」に向かって頭を下げるのは、なおさら好きではなかった。
 
そういう意味で、私は「無信心」だったと言えるが、だからこそ「目に見えない不思議な力」は信じていると言うより、「否定できない」事実を経験しているわけである。
 
 
そんな経験もあり「目に見えない不思議な力」が、神なのか?仏なのか?あるいは霊なのか・・・・・
それを知りたいとずっと思ってきた。
 
そこでこの手の本にはとても興味がある。
 

 
さて、著者はチェコスロバキア生まれで、アメリカで「超心理学」の研究をしていると言う。
早い話が、テレパシーや念力や第六感についての研究者だと言う。
 
その立場で「」について調べたらしく、そういう能力は本来誰でも持っていると言う。
 
ただ実験にあたり、そういう能力の強い人を集め、例えば聖書などにある記述、とくに奇跡などについて、被験者にその状態を予知能力と言うのか、当時の状況を見てもらったと言う。
 
すると、それらは確かに誇張はあるが、事実に基づいているものが多かったと言う。
 
ただ、読んでいてつくづく感じるのだが、「学者」の限界を感じる。
つまり「超意識」という物質を超えた世界を研究しているのだが、それでも実験結果として得られたものとか、実証可能なモノは信じるが、「宗教」そのものは批判的である。
 
 
 
いゃ、それは私も同じなのだが、「宗教」と「信仰」は違う。
宗教は人が創り上げたものであり、そこには「権力」と「」が付きまとう。
一方、「信仰」はそれらとは切り離されて、直接「」なり「」なりと繋がる行為だと思う。
 
 
 
7つのチャクラ」の著者も、「宗教は第一チャクラ」で「団体」を意味するが、「信仰は第五チャクラで神との一体化」を意味すると言う。
 
 
にもかかわらず、この著者は神と言う存在を「宗教」のなかで定義しようとしたり、ユングの「集団的無意識」や「シンクロニシティ」が「」と関わりがあると言う話は出てこない。
 
 
ただ、「超意識=神」と著者は言っているようだが、しかし神を語ることは「ことば」によって伝えることもできないし、見ることも聴くことも、全ての「知覚」では表せないものだと言う。
 
確かに私もそれを感じるのだが、そう「感じる」こと以外に、神と繋がる方法はないようである。
 
(資)文化財復元センター  おおくま
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①-読書録
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