2012年の邦画だが、これも音楽映画の部類に入ると思う。
過疎化が進む能登の漁村が舞台であるが、その村にはアマチュアオーケストラがある。
その指揮者の老人が、コンクールを前に急死する。
その指揮者は孫が天才的な指揮者だと言い残す。
それを信じ、メンバーの代表は、その孫娘の冬休みを利用して指揮を依頼する。
ところが、その代表が彼女を迎えに行くと、茶髪のヤンキーだった・・・・
なのに、その孫娘は、村に着くころにはおとなしい女子高生に変身していた。
猫をかぶり、良き指揮者ぶりを演じるのだが、実は彼女は確かに指揮はできるが、高校のブラスバンドの指揮者だった。
すぐにばれて、彼女は帰ろうとすると、メンバーの一人の老人が「いい耳をしている」と、代表に話し、孫娘は再びそのオーケストラの指揮を任される。
で、肝心のコンクールの日時と、メンバーの高校男子のバスケット大会と重なる。
男子はバスケットの大会に出場するのだが、しかし試合は負けかけているが、応援の人たちは道ががけ崩れに会い、到着しない。
その話をテレビで見ていたオーケストラのメンバーは、コンクールを出演時間間際にキャンセルし、バスケットの試合会場に向かい、会場で「威風堂々」を演奏する。
と、カンドーものの話なのだが・・・・
しかし、今まで見てきた海外の音楽映画に比べ、音楽シーンの見せ場が貧弱だし、その孫娘が最初は茶髪のヤンキーだったことと、彼女の高校での姿や、オーケストラの指揮する話とが、全然結びつかない。
ましては、コンクールの出番直前に、いきなりキャンセルして、バスケの会場に向かうと言う設定も、ちょっとありえないように思ったり。
日本の音楽映画はどうしても海外のものに比べると、肝心な演奏シーンの盛り上がりが劣るように思う。
(資)文化財復元センター おおくま
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