1-復元系

②-復元技術

スキャナー式デジカメ

あまり聞きなれない言葉だと思う。一般のデジカメは、フイルムカメラと同じように、シャッターを押した瞬間に、1枚の写真を撮る。  ところが、このスキャナー式というのは、まさに読んで字のごとく、パソコンに使う「パーソナルスキャナー」と同じ構造であ...
①-復元例

笠置寺・弥勒磨崖仏

うちの仕事は、国宝や重要文化財など指定文化財が依頼されることはほとんどない。なぜなら、指定文化財は所有者の意思だけで移動させることはできず、必ず教育委員会なり、文化庁にお伺いを立てる形になる。手続きが面倒で、なかなかそんな作業はさせていただ...
①-復元例

海岸寺「龍図」

3年前の話である。この復元の仕事は、こちらから資料を送りPRをしても、ほとんど反応は返らないが、逆にうちのホームページをご覧になり、問い合わせてこられる社寺もある。つまり、こういう技術を必要とされる潜在需要は間違いなく存在する。この海岸寺は...
③-復元・その他

社寺・仏閣等、所有者・管理者様への御提案

これまで多くの文化的価値を有するものを、復元してきた。この仕事を初めてすでに12年、小さいもの・個人所有のものを含めると、すでに100をゆうに超える。また、地元の国会議員と文化庁へ紹介にも行った。されど・・・文化財保護の補助金は、実物の文化...
①-復元例

ある寺の天井画

2年前に復元したものである。ある人を介し、復元したものであるが、そのお寺、数年前に本堂を建て替えたとの事。その折、解体した本堂の天井画が捨てられていたという。元教師の住職は、人柄のいい人で、そのまま天井画が捨て去られるのが忍びなく、夜中にこ...
①-復元例

大石内蔵助

復元の仕事を初めて間がないころ、直接受けた仕事ではなく、紹介された修復業者の下請けとして、赤穂八幡宮に伝わる絵馬を復元した。後日、関西テレビの夕方のニュースの特集として取り上げて頂いた中に、この絵馬は入っており、神社には「大石 内蔵助が書い...
②-復元技術

色について

当社の復元画像をお見せすると、多くの方は驚かれる。そして最初に質問されるのが「こ の色はどうしてわかったのですか?」と聞かれる。これは専門家でも素人の方だろうと、同じ質問をされる。  つまり、どなたも「色」というものに興味を示される。しかし...
②-復元技術

蛍光X線分析

この復元に置いて、当社が大事にすることは「先人の思い」であると、常に述べており、文化財の価値は物質に非ずと唱えているものの、多くの専門家と考えを異にしている。さりとて、わが社も「分析」がまったく無意味というわけではなく、分析でわかることは、...
①-復元例

嵐山・法輪寺の虚空蔵菩薩像

2007年から2008年にかけての話である。この復元の対象物の多くは、社寺などの宗教関係の所有物である。12年前にこの仕事を始めた当初は、新しい技術であり、すぐに普及するものと考えていた。しかし、なかなか普及せず苦慮しているのだが、もともと...
①-復元例

蓮如上人御真筆掛け軸

2007年の話である。二月の初めに福井県あわら市の浄土真宗・本願寺派「吉崎別院」より、伝「蓮如上人御親書の掛軸」二幅の復元依頼をうけ、約一ヶ月間をかけ原寸大で高精細レプリカ用の、「デジタル画像による復元」作業を行つた。掛け軸であるが、現状は...
①-復元例

位牌の文字

この仕事をしていて、時々問い合わせを頂くのが「位牌の文字が読めない」という話。つまり、古い先祖の位牌を仏壇に飾ってあると、蝋燭や燈明の「 煤」が付く。煤は成分は炭素であり、それに油分などが混じり、表面に黒くこびり付く。あるいは、お盆に先祖の...
②-復元技術

「なにわの名工」と「現代の名工」

この「デジタル画像による文化財復元」は、読んで字のごとく「デジタル」を用いる。ただ、コンピューターを使った復元というと、多くの人は、どんなものでもキーボード一つたたけば、あとはコンピュータが自動でやってくれる。そう思われるが、現実はまるで違...
①-復元例

勝手神社 奉納額

かれこれ、6~7年前の話である。インターネットの当社のホームページに問い合わせを頂いた。問い合わせを頂いたのは、山梨県にある「勝手神社」の関係者であった。全国に「勝手神社」は二つしかなく、その一つで、武田信玄所縁の神社だという。行ってみると...
①-復元例

書面の復元

今年の話題である。この技術はもともと警察の鑑識などでも用いられてきたもの。数か月前に、ある問い合わせメールが入った。消費者金融の裁判関係の担当者らしく、先ほどの「領収書の復元」を、ネットで検索中に偶然見つけたとのこと。つまり、彼は「過払い請...
①-復元例

正岡子規の愛した女

NHKの年末の特別企画「丘の上の雲」も 今年で3年目となる。その登場人物の一人が、正岡子規である。奈良にご子孫が居られ、資料を持っておられるが、写真アルバムの中に「正岡子規が愛した女性」ではないかと話題になった写真がある。ところが名前がわか...