四川に三美あり・・・

【四川に三美あり・・・】
2014年02月15日19:12

この話から数年後に「四川大地震」と呼ばれるものがあった。

北京の日本大使館の知り合いに、彼女の消息を探してもらった・・・

彼女は無事らしく、一度だけメールを返してくれた。

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先ほど書いた中国女性と知り合う、数年前の話である。

また彼女ともmatch.comで出会った。

彼女は四川省の大学で、日本語を教える当時は助教授だった。
日本にも何度か来て、そして俗にいう海外からの「研修生制度」で多くの中国人が日本で働いたが、彼女はその若き女性たちの母親役兼通訳として、2年ほど岐阜で暮らしている。

だから日本語もうまいし、日本文化も理解している。

ある日突然、自宅の電話に知らない女性から電話が入った。
誰だかわからないまま会話をしていると、突然彼女が私ですと言いだした。

普通、中国人の話す日本語は独特のなまりがあるから、すぐにわかる。

でも、彼女からの電話では、日本人だと思って話をしていたくらい、アクセントがとてもきれい。

しかも、写真を見ると、とても美人・・・

本人にきれいですねというと、四川省には三美ありというらしい・・・

美しい風景、そして四川料理、それから最後に美人・・・
楊貴妃の故郷だという。

彼女は四川では私は普通だという。

そんな彼女を大学の春休み、春節の時期に日本に招へいした。
京都を案内したりしたのだが、確か10日間ほどの滞在予定で来日したのに、すぐにホームシックにかかってしまった。

彼女には優秀な息子がいて、それに会いたくなったとか・・・
そんなある日、彼女を自宅に置き、車で近くのホームセンターに買い物に行った。

僕は常に安全運転を心掛けているのに、どういうわけか、その日に限って原付とぶつかった。

ところが・・・・

彼女のもとに、女医の妹からメールが届いた。
彼女の母親が、自転車に乗り、車とぶつかり意識不明で、妹が務める病院に担ぎ込まれたらしい・・・

彼女は慌てて、予定を早めすぐに帰国したのだが・・・・

実はちょうど日本で僕が原付とぶつかったその日の同じ時間帯に、彼女の母親は中国で自動車事故にあっている・・・

明らかに偶然ではなく、それを知った時点で、僕はこの人とは結ばれない運命であることを知った。

くまさん

 
カテゴリー
③とある女性とのやり取りの記録
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