私はいくつもの映画の配信サイトをハシゴしている。
つまり一つのサイトに居ると、どうしても見たい作品の追加が追い付かず、無駄な金を払うことになる・・・
だから数か月単位で、それらをキャンセルし、他に移る・・・
それでも最近、見たい作品が追い付かない。
そこで今までと違うサイトを探すと「Amazonビデオ」と言うのがあった。
これはAmazonのプレミアムの年間会費を払うと・・・
特典としてここのビデオがタダで見れる。
ここも1か月のお試し期間がある。
ソレに登録し、いくつもの作品を見てきた・・・
ここには今まで見たサイトに無い作品が、いくつもある。
その中の一つがこれで有った。
2004年のハリウッドの作品だが、実話をもとに作られている。
それは話は1976年にさかのぼる。
高校のアメフトの練習場によく顔を出す、黒人の知恵おくれの青年がいた。
彼は一度そのアメフトのメンバーから、痛い目に合わされる。
それを知ったチームのコーチは、メンバーのした行為を彼にわび、そして彼をチームの世話役に抜擢する。
彼は最初は自分の名前すらいえない状態だったが、そのチームのコーチにいろいろと教わり、高校生としても学校に通い、そしてアメフトの練習場では世話役を喜んでしてくれた。
いずれ彼はマスコット的になるが・・・・
それを良しとしない、一部のメンバーやその父親から、嫌がらせを受ける。
そして善良な彼は、その悪意のあるメンバーから「先生が女子更衣室まで来て欲しい」と言っていたと、嘘をつかれる。
彼は素直に女子更衣室を覗くと・・・
女子生徒が着替えていたので、慌てて外に出た。
それを知ったチームのコーチは、彼に「なぜそんなことをしたのか?」と、問い詰めるが・・・
彼は先生から更衣室に来るように言われたと、そのコーチには説明するが・・・
それが誰なのかは、決して口にしないで、自分が罪を被ろうとする・・・
これは先ほどの「セント・オブ゜・ウーマン 夢の香り」と共通するものであるが、自分の損得のために、決して仲間を裏切らない・・・
正にうちのポチに煎じて呑ませ居てものである。
それを知ったコーチは、犯人を割り出し、当人をゲームに出場停止を言い渡す。
悪だくみしたものはソレに反感を抱き、またその父親も、その知恵おくれの青年を追い出そうと、保護者会に圧力をかける・・・
そのコーチは、その高校の教師でもあり、その純朴な知恵おくれの青年に愛情を注ぎ、授業にも参加させるのだが・・・・
いろいろと問題があり、そのコーチは結局彼を追い出すくらいなら、自分がコーチを辞めると言って、辞退した・・・
そのコーチは、保護者会のメンバーに言う、「彼は学校で多くを学んだ」「でも本当は、我々が彼から多くを教えられた・・・」と・・・
でもその知恵おくれの青年はその高校を卒業できたのに、また2年生からやり直したいと言う・・・・
その青年はその後二十数年も高校に残り、そのチームの・・・・
結局はコーチとなった・・・
実話なのだが、ここで大切なことは、このコーチであり、その高校の教師でもある先生の存在・・・
彼は娘に初めて、自分が12歳のころ、新聞配達のアルバイトをしていた時、森の一軒家で、金網の中に入れられていた、知恵おくれの少年と出会った。
目と目が会い、言葉は交わせなかったが・・・
彼は2年間、毎日その金網の中の少年と顔を合わせたが・・・
その少年は何も自分に危害を与えなかったと言う・・・
そのコーチが言いたいのは、知恵おくれだから何をするかわからないと言う「偏見」を、みんなが持つが・・・
実は逆にそういう人は純朴で、我々のように「悪意」を持たない・・・
それをそのコーチは知っているから、彼に優しく接し、彼を成長させた。
その生徒が卒業式の当日、校長から「名誉卒業生」として表彰され、また「彼は卒業後に、また2年生に戻ってくる」と、温かく迎え入れられた。
彼の純粋で、悪意を持たない性格は、その嫌がらせをした生徒のこころをも、改心させた。
世の中、「馬鹿正直」と言われるくらいがちょうどいい・・・・
今、「教師」と言う「職業」にある貴方にこそ・・・
ぜひ見てもらいたい・・・
「ヒトを育てる」とはどういう事かを・・・
(資)文化財復元センター おおくま
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