最近エハン塾の話が多いのだが、エハン・デラヴィ氏は、自らを「人類学者」と呼びながら、また「ジャーナリスト」だと言う。
彼はエハン塾の講義の初めに、「自分の立場」を説明するのに、三角形を書き、例えば左側に「プラス」と書いて、それを「マスメディアの報道」だと説明する。
つまり我々が普段耳や目にする「情報」はここから発せられるものを指す。
一方反対側の右側を「マイナス」として、それに対する反論だと言う。
つまり、われわれが普段マスコミから与えられる情報は、ずいぶんと与える側の利益になるものに限られ、それに反するものはけっして報道されることがないとはっきり言う。
それをたとえば「異常気象」と言う言葉を最近よく耳にするが、10年前にはそんな言葉はなかった。
当時は「地球温暖化」と言う言葉が使われ、そして「CO2削減」と言う言葉にすぐに結び付けられた。
それは「グリーンビジネス」と言う「利権」を持った人々が、必要以上に煽り不安を抱かせることが、報道の目的とされた。
しかし、当時から反論する学者が大勢いたが、彼らは研究費を削られ、マスコミからもシャットアウトされたとはっきり彼は指摘する。
ところが、地球温暖化の証拠とされるデーターは、実は短期間のデーターであったり、はっきりねつ造された物であったりして、現実は温暖化どころか「ミニ氷河期」に向かっていると言う。
そうなってくると、マスコミも「地球温暖化」と言う言葉がつかえなくなり、そこで「異常気象」と言う新しい言葉に置き換え、さらに不安を抱かせようとしていると彼は指摘する。
あるいは「ドラックビジネス」の利権や、「9.11」のテロも、実は自作自演であり、そこに大きな利権が絡んでいるとはっきり指摘する。
そんなことをはっきり発言するジャーナリストは、昔は大勢いたが、現在はマスコミ自体が抑え込むので、とても少なくなったと言う。
でも彼はその一人だろうと思う。
そして、右側の「マイナス」は、それらのマスメディアの報道と反対側の発言を指すのだが、最近Facebookなどで、マスコミやあるいは中国・韓国がいかに自分の都合のいい情報を流しているか?
を、ネットを通じて知ることができるのだが・・・・
しかし、そこにはその情報を流す側の「エゴ」が全く入っていないのか?という事を考えた場合、いささかなりとも疑問が残る。
そこで彼の立場だが、みんなにその右でも左でもない「ニュートラル」と言う立場で、「独立個人」として「判断してほしいと」言う。
私も若いころから一般常識にとらわれない「独自の価値観」をもって、物事を判断してきた。
彼はジャーナリストとして、正しい情報を流すよう努めているらしい・・・
それでも、受け取る側は「ニュートラル」と言う価値観でそれを判断してほしいと言っている。
これは釈迦の教えにも通じる「中庸」という事にも通じるのではと思う。
我々はその立場を貫くためにも、もっと多くのことを学ぶ必要があると私は思う。
つまり、何も「自分の頭で考えない」、「自分の価値観で判断しない」、世の中の大半の人は、一部の人に「操られている」のだが、それすら「自覚」できない状態なのである。
彼は現代人は忙しくて、そんな時間がないと言うのだが、それは単に「怠慢」なだけで、要らないものを切り捨てれば、いくらでも時間は作れるという。
エハン塾の彼の講義は80分と長いが、一日1本だけ見ても、ずいぶんと学べると思う。
自分の「意識改革」こそ、我々は時間を割くべきではないかと思う。
(資)文化財復元センター おおくま
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