アマゾンで「共時性・シンクロニシティ」をキーワードに検索した。
引き寄せ本にはシンクロニシティについて書いたものもあるが、ユング心理学関係ではとても少ない。
ただ、引き寄せ本に在るように、「法則として存在する」と言われても、「ホンマカイナァ???」と他人の話を鵜呑みにできない性分なので、もう少しちゃんとした根拠を求めていた。
で、この本もレビューを見ると、評判がいい・・・
ただ「タオ心理学」なる分野があるわけではなく、この本は随分昔の本で1987年に出版されたもので、すでに30年近く前に書かれたもので、しかも著者はアメリカ在住の日系の女性らしく、当時女性でただ一人のユング心理学の分析家だったらしい。
この本は、今までで読んだ本の中では一番「共時性」と言うものを納得できる説明がされている。
まず「共時性」とは、因果律で説明できない出来事を差し、また「同時性」とも意味が違う。
つまり、例として挙げられているが、石を窓ガラスに向かって投げた場合、何処で、誰が投げようと、石にはガラスを割る力がある。
これは因果律に沿っているが、しかしもし、その時に窓のそばに立っている人が、何らかの「直感」で、窓から離れた方がいいと感じて、窓から離れ、ガラスが割れてもけがをしなかった場合、これは「共時性」が働いたと言える。
また「同時性」とは、「同じ時間」に複数の飛行機が離着陸したとしても、それぞれの飛行機には関係性がない。
また先日の「シンクロニシティ」と言う本では「意味のある偶然」という説明もされている。
この本には、ユングは『もし心理的発展』の目標が自己性であるとすれば、そこには「直線的な進化と言うものはなく、あるのはただ、自己性のまわりを巡回することだけである」』と言っているらしい。
意味が分かりにくいが、要するに精神的な発展を求めているとしても、それは直線的に発展するものではなく、あくまでも「自己性」つまり、自我と無意識に跨る存在を中心として、その周りをぐるぐる回るようなものだということらしい。
この言葉は、私には守護霊が導いてくれた答えだと直感したのだが、私は2年間、ずっと精神世界の本を大量に読み続けている。
しかし、ある分野の本を読んでいるときは、それが私が求めている答えだと思うのだが、しかし少し間を置くとまた、それに対して疑問が湧き、また違う分野の本を読む。
すると、なるほどと納得したかと思うと、また別の分野へと興味が変わる。
そんな感じで、いろんな分野を行ったり来たりしているような気にはなるのだが、しかしそれは単なる堂々巡りではないように思う。
ちょうど螺旋階段を昇るように、高さは少しづつ高くなっているはず・・・・
それがまさにユングの言っている意味なのである。
つまり、また「引き寄せ」に戻ってきた。
しかし、以前はうまくいかなかった原因が判れば、今回はうまくいくはず・・・
で、この本には私が疑問に思っていたことが、ユング心理学の「集合的無意識」と「共時性」で説明ができるようである。
まず「自分の中に在るものは、自分の外に現れる」と言う、いわゆる「引き寄せ」にも通じるものだし、自分が信じるモノは、実際に効果を表すが、信じないものは効果を持たない。
それも「共時性」で説明される。
この本の「タオ」とは中国の古い教えの事らしく、どうも西洋人の思考回路と、東洋人の思考回路がまるで違うらしく、西洋人は左脳優先の「理論的」だが、東洋人は右脳優先の「感覚」優先だと言う。
そして、「共時性」とは「理論的」には絶対に説明できない現象であるが、それは「タオ」の教えとマッチしていると言う。
また、著者は「易経」をこの「共時性」を知る一番の方法だと言う。
つまり「易」で占うと、自分の内面の問題の解決の糸口がつかめると言う。
わたしは占いの類は好きではないし、占いとは「統計学」だとずっと思っていた。
しかし、「易」はどうもそうではなく「共時性」が、答えを教えてくれると言う。
ただ、その時、占ってもらう本人が真剣に答えを求めていることが条件だと言う。
それで思い出すのだが、私は易で占ってもらったことは1度だけある。
それは、結婚するときに、相手と二人で兄に連れられ見てもらったことがある。
当然、その時は結婚を決めていたので、聞き流していたことなのだが「結婚は一度だけではない」とはっきり言われていたことを、離婚した後になると、はっきり思い出す。
確かに、そういう意味では、当たっている・・・・
で、この本を読みながらまたAmazonで「易経」の本を注文し、ネットで「筮竹」を買ってしまった。
読んでいて「なるほど!!」と納得したのだが、私は守護霊にいろいろと問うのだが、短い「閃き」や「なんとなくそう思う」と言う、あやふやな答えしかもらえない。
それより、具体的に『糸口』になるようなものが、易で得られるなら「共時性」を人生に活かせるのではと思う。
(資)文化財復元センター おおくま
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