この本は、64卦の卦辞や爻辞(こうじ)を、エクセルにコピーして、瞬時に本卦(ほんか)や之卦(しか)などを比較できるシステムを作っているので、その解釈は、現在3つの本から抜き出したものだが、それらにはそれぞれ著者の判断が加えられていて、複合的に観ることができる。
その一つとしてこの本も購入し、著者の判断を一部コピーしていたのだが・・・・
この著者は、どうも易者ではなく、学者だと言う。
ただレビューを読むと、学者ではあるが、易者としての経験もあり、わかりやすいという。
そこで購入して読み始めると、著者も「易占」の書として書いたと言うが、しかしその経験は実は中国思想を学ぶ学生の頃?に少し近くのアマチュアの易者に教わったと言う程度らしい・・・
まぁ、それでも一つの側面にはなるだろうと、各卦辞(かじ)や爻辞(こうじ)の「解釈」を移し始めたが、しかしよく見ると、それは易経に書かれているものの「現代語訳」と言う程度でしかない。
それでも本人は易者気取りで、「しかじかの占問には吉・・・」とか書いているのだが、しかしその根拠が見当たらない・・・
今まで3冊の本から引用しているが、最初のものは、どちらかと言うと学者の解釈だから、すでにこの本に書かれている程度のものはカバーしているわけである。
その事を考えると、これを引用しても無駄だと思い、作業を止めた・・・
この手の本は、実際に手に取って中身を見ない限り、判らないものである。
早い話が・・・「当たるも八卦、当たらぬも八卦」である。
(資)文化財復元センター おおくま
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